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吉本新喜劇の最古参座員、桑原和男（くわばら・かずお、本名・九原一三＝くはら・かずみ）さんが１０日に老衰のため神戸市内の病院で死去したことを受け、新喜劇で苦楽を共にした座員たちが１１日、コメントを発表した。ゼネラルマネジャーの間寛平（７４）は「何も怒らない。好きなようにさせてくれた」と故人の人柄に感謝。池乃めだか（８０）は「大変お世話になった大先輩」としのんだ。通夜はこの日、近親者のみで執り行われ、１２日に葬儀・告別式が予定されている。

半世紀以上にわたり、新喜劇を支えてきたレジェンドに後輩からの「ありがとう〜」。桑原さんの訃報を受け、新喜劇座員が次々と追悼のコメントを寄せた。

桑原さんは１９６１年に吉本新喜劇の前身、吉本ヴァラエティに入団し、６９年に吉本新喜劇の座長に就任。７０年に新喜劇入団した寛平は「ぼくは桑原兄さんの座に入れてもらってました」と当時を回顧。「その時は何も怒らない。好きなようにさせてくれました。桑原兄さんも好きなようにやるしマイペースな人でした」と感謝した。

後輩に道を譲るため、７２年に専科へ移ってからは脇役で存在感を示し、小柄だったこともあって主に「和子ばあちゃん」役で活躍。寛平＆木村進さんの名コンビを陰で支えた。寛平は「長いこと新喜劇を支えてきてくれて本当にお疲れ様でした。これからは桑原兄さんの分もみんなで頑張っていきたいと思います」と決意した。

「ちょうど昨日、お兄さん元気にしてるかな？と思っていた所でした」というめだかは８９年の「新喜劇やめよっカナ！？キャンペーン」で岡八朗さん、花紀京さんら新喜劇の顔が勇退していく中、桑原さんとともに重鎮クラスとして残留し、若手の育成に尽力した間柄。「僕が新喜劇に入った頃からご指導を受け、大変お世話になった大先輩でした。一日でも長く生きてほしいと願っていましたが、残念で仕方がないです」と悔やんだ。

新喜劇の歴史に名を刻んだ桑原さん。２０２０年１０月の「よしもと大笑い祭り寄席」が最後の舞台となったが、これからは自身の看板ギャグのように「神様〜！」となって見守り続ける。

★内場勝則「笑ってさよならと言います」川畑泰史「皆で受け継いでいきます」

吉本新喜劇の内場勝則（６２）と川畑泰史（５６）もコメントを発表。内場は「寂しいですが笑ってさよならと言います。『ごめんください、どなたですか？後輩の内場です、ゆっくりお休み下さい、ありがとう〜』よろしくお願いします『神さま〜！』」と追悼。川畑は「『売れようと思った事は１回もない、ただ笑いが好きでお芝居が好きなだけでやってきた』。昔、仰ってた大好きな言葉です。皆で受け継いでいきます」としのんだ。

この日、なんばグランド花月で還暦記念特別公演を開催した内場の妻、未知やすえ（６０）は終演後、「結婚して恋人役をしていたときにお客さんが『ホンマの夫婦やで。よくやるなぁ』というのを聞こえてしまって困っていたときに、桑原兄さんが『ホンマの夫婦でよくやるなぁ』とツッコんでくれて、ドカーンとウケて助けられました」と振り返った。

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