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北川景子はもう取り繕わない 皆に何かを伝えることが使命 8歳で阪神大震災経験、芸能人の発信から希望

北川景子はもう取り繕わない 皆に何かを伝えることが使命 8歳で阪神大震災経験、芸能人の発信から希望

女優の北川景子(37)が2003年のデビューから20周年を迎えた。小学生時代に阪神・淡路大震災で被災。20代は記憶がなくなるまで働き、30代には人間不信にも陥ったという。一家殺害事件の真実を追う映画監督を熱演したWOWOWの主演ドラマ「連続ドラマW湊かなえ『落日』」(内田英治監督、全4話)が10日から放送・配信されるのを前に、これまでの歩みを振り返った。(田中雄己)

体形と同様、北川の声はか細かったが、部屋中に響いた。その美貌(びぼう)に目を奪われがちだが、声色一つとっても、揺るぎない力強さを感じた。

「湊かなえさんの作品が大好きで。『落日』も記憶に残っていて。企画書を頂いた時から絶対やりたいと」

2019年に湊かなえ氏(50)が作家生活10周年の節目に書き下ろした作品で、一家殺害事件の映画化を持ち掛ける映画監督と、相談を受けた脚本家の2人の女性が軸となるストーリー。殺人など人間の醜悪な一面も描かれている。だが、北川は「人間って、キレイな部分だけじゃない」と言う。

「汚いものや嫌な部分もある。置かれた環境が壮絶で、ゆがめられてしまったパターンもある。完璧にキレイな人はいないと思うし、それを描いている湊さんの作品が好き。映像になると、ズシンと来るシーンも、救いがあるシーンも全部が倍増している感じがします」

きれいな部分も汚い部分も含めて「生」であり、「人間」。そんな概念は、小学2年生の頃、阪神・淡路大震災を体験したことに起因する。

「人格を形成するにあたって、大きな影響を及ぼしたのは震災。昨日まで元気だった方が亡くなり、大けがをして。一夜にしてこんなふうになるんだと。人間や命に向き合うのはすごく早かった気がします」

日々、自身に問いかけた。「亡くなった人と自分の違いは、何だろう。みんなが頑張っていたのに、なんで自分じゃなかったのか」。小学生にして「不条理さ」と向き合った。そんな中、避難所で目にした光景は、今でも脳裏をよぎる。

「テレビの中から芸能人の方が、メッセージや歌を送ってくれて。ZARDさんの『負けないで』とか。こんなにも勇気や希望をもらえるんだって。その時に、アーティストさんがどんな曲を歌ってくれたか、今でも全部覚えていて。まさしく被災地の希望でした」

生への思いを新たにし、誓った。「生かされた人間は、一生懸命生きるしかない」。決意を秘め、医師を志した。中学に進むと、ボランティア活動への関心も湧いた。根底にあった思いは「人の助けになりたい」。

03年。スカウトを機に、17歳から芸能活動をスタートさせた。数々のドラマや映画でキャリアを積み、トップ女優に上り詰めた。「あっという間の20年」だった。

「早かった。生まれたばかりの子が二十歳になる年月ですもんね。結婚しても子供が生まれても、仕事の数を抑えてもファンの方が楽しみにしてくださって。だから続けられた20年間。ものすごいラッキー、めちゃくちゃラッキー」。白い歯をこぼしたが、前半の10年は「記憶がおぼろげ」だという。

「ただがむしゃらで。当時の自分なりにいろいろなものを犠牲にして、働いていましたね」

そして、後半の10年には「人生で一番つらい時期」にも直面した。29歳でDAIGO(45)と結婚した直後のこと。体が思うように動かない。気持ちも上向かなかった。

「人間だからバイオリズムってあるじゃないですか。30〜32歳くらいが人生で一番と言えるほどつらくて。働きづめの20代を経て、体力的にガタがきて。体調不良みたいなものに、メンタルも落ちてきて」

そう言うと、視線を落とした。

「デビュー当初はネットの掲示板くらいしかなくて、それを見なければ傷つくことはなかった。精神的な安定が保たれていたんですけど、30歳くらいから週刊誌の記事がネットに上がるようになって。メンタルがやられてしまった。しっかり読んでくれれば伝わるのに、タイトルの1、2行だけが独り歩きして。臆測で語られるコメントを見ては、落ち込んでしまって」

心の底を吐き出すように、ゆっくりと言葉を重ねた。

「昨日乗った電車の向かいの方が、そのコメントを書いたかもしれない。スーパーで買い物をした時のレジの方が書いているかもしれない。私って、結構嫌われていたんだって人間不信、疑心暗鬼になってしまって。私みたいな昭和生まれの人間は、当初ネットとうまく付き合えなくて。その3年間は地獄のような日々でした」

結婚して、幸せの絶頂にも見えた30代前半での苦悩。生き方を変えて、対処した。

「3年間、取材でもなるべくきれいなことのみを言うようにして。そうしたら、全然取り上げてもらえなくて。それで、気づいたんです。箸にも棒にもかからないのが一番良くない。皆に何かを伝えることが使命なのに、自分を良く見せようとしているだけだって。コロナ禍と重なって、取り繕っている自分が世にはあんまり出なかったですけどね」

同時期に、妊娠したことも契機となった。

「この子に誇れる生き方をしないといけないと。それからは人を信じて、話していこうとなりました」

はたからみたら順風満帆に見えるが、ジェットコースターのような20年。だが、信念は変わらない。避難所で勇気をもらった時に抱いた気持ちはブレない。

「たまたまですけど、私もこの世界に入って、コツコツ(仕事)している。作品や取材記事の1ページや1行が、誰かの希望や救いになることもあるかもしれません。それが、この仕事のやりがいといいますか、だからやろうと思える。今回の作品でも、そういう描写があって。自分が思うこととシンクロしていて、うれしく思います」。そう力強い言葉で結ぶと、こちらに視線を向けた。「だから、どの2行がタイトルになっているか。しっかり見ていますからね」。いたずらな笑みからは、20年間で培った心の余裕と自信が垣間見えた。

◆北川景子(きたがわ・けいこ)1986年8月22日、神戸市出身。37歳。2003年に「ミスセブンティーン」に選ばれてモデルデビュー。同年、ドラマ「美少女戦士セーラームーン」で女優デビュー。06年に映画「チェリーパイ」で初主演、07年にテレビ朝日系「モップガール」でドラマ初主演。16年1月に、ロックバンド「BREAKERZ」のボーカルで、タレントのDAIGOと結婚。20年9月に第1子の女児を出産したと発表。今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」ではお市の方を演じた。身長160センチ、血液型O。

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