俳優の堺雅人が主演を務めるＴＢＳ日曜劇場「ＶＩＶＡＮＴ（ヴィヴァン）」（日曜・午後９時）の第８話が３日に放送された。（以下、ネタバレがあります。ご注意ください）

前回第７話、乃木（堺雅人）と黒須（松坂桃李）ら自衛隊の陰の諜報部隊「別班」は、謎のテロ組織「テント」がロシアの反政府武装組織「ヴォスタニア」との会合するという情報をキャッチ。別班は「ヴォスタニア」を襲撃し、「ヴォスタニア」になりすましテントとの会合に向かった。

ノコル（二宮和也）と遭遇した乃木は、一瞬のスキを突き、ノコルの銃を抜き取り羽交い絞めにする。テントの護衛を拘束したが、乃木が黒須に銃を向け、肩口に発射し、他の別班メンバーも銃撃した。乃木はノコルに「僕は敵じゃありません。ノゴーン・ベキ（役所広司）に会わせてください」と頼み、「僕はノゴーン・ベキの息子です！」と告白した。

第８話で、牢に入れられた乃木はついにベキとの対面を果たした。ベキは乃木に銃を渡し「本当に裏切ったなら、私の目の前で殺せ」と、黒須殺害を命じる。一発目は、頬にある猿ぐつわをかすめ、壁にめりこんだ。

黒須は必死で抵抗し暴れるが、拘束具によって身動きが取れない。「ざけんな！やられてたまるかよ……国のためにならいつ命を落としたっていい！だがお前にやられるのだけは御免だ！やるんだったらベキ！お前がやれ！お前が殺せ！」と叫んだ。乃木が引き金を引くと、弾切れだった。ベキは「もういい」と止めた。

ノコルは、情報を聞き出すために乃木をポリグラフにかけた。乃木は、別班メンバーに関すること、自衛隊員になったいきさつから説明した。優秀だった乃木は心理戦防護過程の試験に合格し、別班に配属されたのだった。

「じゃあ、お前はここに父親に会いに来ただけか？」とノコルが聞くと、乃木は「イエス」と答えた。それでも信じられないと疑われると、「ＤＮＡ検査をしてください」と願い出た。プロジェクターで見ていたベキは「お前が本当の息子ならば、最後に別れた時のことを話せ」と命令。乃木は「遠ざかるヘリコプター、泣き叫ぶお母さん、それから逃げて追われて…どこかの村でトラックに乗せられ、私は泣きながら叫び続けていました」と断片的な記憶を呼び起こした。

ベキは、乃木の所持品にあった乃木家の守刀を見て「本物だ」と断言。守刀をさやから抜き取ると、次の瞬間、片方の手の親指に当て引いた。そしてＤＮＡ鑑定で息子だということが判明した。牢の中でベキは「よく…よく…生きていた」と涙を浮かべると、乃木も「お父さん…」と、その姿を見つめた。ノコルは日本人で腕が立ち、頭も切れる乃木をより警戒するようになった。

乃木は、テントの１年間の総売上が約７億３８７０万ドルだと分かり、驚く。その内、多くを占めるのがモニターからの誤送金による収入、テロなどの成功報酬などだった。しかし、総支出は１億４０９０万ドルで、その差額５億９７８０万ドルの行方に、乃木は疑問を持った。実は、その差額の一部は児童養護施設の運営費にも充てられていた。

一方でテントでは、民間軍事会社の代表を幹部が務めていた。その民間軍事会社からエリートを引き抜き、テロ活動をさせていたのだった。幹部は、乃木に「あなたの『別班』と一緒ですよ」と話した。

ある孤児院で管理責任者の日系人ヤスダが、「食材の高騰が収まるまで、お米をもう少し増やしていただけませんでしょうか」とベキに陳情する。そこで、乃木はヤスダが米を横領していたことを見事に見抜いた。その後、ベキは乃木にノコルと同じ服を与え、部屋も用意する。「ノコルは血の繋がりはないが、れっきとした私の息子だ。お前たちは兄弟。憂助は長男。ノコルは次男」と告げ、ノコルに「お前の会社で兄を働かせなさい」と命じた。乃木には「お前の力を見せてくれ、ユウスケ」と期待し、その場を去った。ノコルは苦痛に満ちた表情を浮かべていた。

親子関係が明らかになった展開に、ネットでは「息詰まる…濃いよ」「感動の親子の再会かもしれないがここに至るまでが血生臭すぎる」「鳥肌たった」「兄弟！？どうなるの」「ＤＮＡ検査に行ったサングラス、お前実はＶＩＶＡＮＴだろ」「ノコル様演技上手くて怖い」といった声が寄せられた。

本作は、「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズなどを手掛けた福澤克雄氏が演出を担当し、原作も手掛けたオリジナルストーリーだ。林遣都、竜星涼ら主演級の豪華キャスト陣が集まったことでも話題となっている。

外部サイト 【写真】「ＣＧではありません」絶景！千葉で撮影 「ＶＩＶＡＮＴ」重大発表（１）の内容判明！ 【ＶＩＶＡＮＴ】重大発表（２）の内容判明！

• 
•