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無期限謹慎処分から2ヵ月…広末涼子がそう遠くない日に復帰できる理由

無期限謹慎処分から2ヵ月…広末涼子がそう遠くない日に復帰できる理由 (全4枚)

女優・広末涼子が無期限謹慎してから、はや2ヵ月がたつ。理由はいまさらだが不倫騒動。お相手の人気シェフ鳥羽周作氏も自身の会社の社長職を辞任したほか、企業や自治体との複数のコラボプロジェクトが中止に追い込まれた。広末も夫のキャンドル・ジュン氏と離婚。ダブル不倫だけに双方が痛手を負った形だが、それだけで済まないのは広末の存在感の大きさなのだと思う。

その前に、広末の恋愛遍歴を振り返らねばならない。過去に熱愛が報じられたのは伊勢谷友介、金子賢、永井大、佐藤健…ら。最初の結婚相手はモデル岡沢高宏。共通点はいずれもイケメン。最近こそおとなしくなったとはいえ、かつてはプッツン女優とまで報じられたことを鑑みると、不倫騒動と聞いてもさほど驚きはしない。それよりも、再婚相手はジュン氏で、今回の不倫相手は鳥羽氏。イケメンというよりはワイルド系。こんな変化も含めて、今回の騒動に拍車がかかったような気がする。よくいえば、広末は一味も違うな、ということだ。スポーツ紙の担当記者が振り返る。

「15歳でデビューすると、最初に出版した写真集はベストセラーに。ポケベルのCMが話題になり、連ドラに起用されるや演技力もかみあいスターダムにのし上がりました。今でこそ高学歴の芸能人は多いですが、推薦で早大に入学したのは画期的。初登校に多くのメディアが殺到し、社会現象にまでなりました。最終的に大学は中退しましたが、自らの意思で大学進学、それもブランドの早大を選んだセルフプロデュースはお見事。その後の自由奔放さも合わせて、同世代の女優との差別化が図られました」

女優としての評価は高い。昨年は映画『あちらにいる鬼』でキネ旬などの映画賞で助演女優賞を受賞した。剃髪までして臨んだ主演の寺島しのぶを差し置いての高評価。主演と助演の違いはあるが、演技派で知られる寺島と比べてもそん色はない。

そんな本業が絶好調の最中での不倫騒動だった。勃発したとき、所属事務所はこれまでの通例にならいノーコメントの方針で、それを本人にも守らせた。佐藤健との騒動を収束させた成功体験がそうさせだのだと思う。ところが、相手の鳥羽氏は建前ではなく本音をメディアに漏らし、ジュン氏は自ら会見まで開き広末側から見たら墓穴を掘ってしまう佐藤との金銭を伴った手打ちまでが明るみになってしまった。結局、沈黙を守ってきた広末は無期限謹慎にまで追い込まれる。芸能事務所係者が明かす。

「広末は鳥羽氏との交際が週刊誌につかまれたとき、ジュン氏とは離婚前提でした。だから、それも含めてオープンにしたかったが、事務所に止められた。やはり、離婚が成立していない以上不倫となるからですが、広末としては夫婦関係が終わっていることをアピールしたかったのです。事務所の方針を守ったにもかかわらず、大きな痛手を負っていることが不満のようです」

芸能事務所側にとって、不倫騒動の対処の仕方はケースバイケースだ。ダウンタウン浜田雅功らお笑い芸人は比較的影響は小さいと思われたが、ジャンポケ斉藤慎二のように番組降板にまで追い込まれることも。ベッキー、矢口真里らいわゆるバラエティー系タレントが大きな痛手を受ける一方、篠原涼子、斉藤由貴ら実力派の女優はあまり影響を受けないようにも感じる。斉藤由貴にいたっては、下着を頭にかぶった不倫相手の写真まで出てしまったが、本人はいまだにクリーンなイメージを保有しているようにも感じる。語弊を恐れずに言えば、代わりがききにくい芸なり存在感があれば、乗り切れるということなのかもしれない。

この観点からすれば、広末は自信があるのだろう。だから、不倫を報じた週刊誌の編集部にまで電話。そして、ジュン氏とは婚姻関係が破綻していることを訴えたかったのだと思う。現在43歳、3児の母。このビジュアルと存在感は、替えがきくものでもない。本人さえ望めば、世論の縛りが緩い舞台か映画での復帰は、そう遠くはないだろう。

取材・文:青山太郎
スポーツ紙記者として、音楽、映画、テレビなど芸能界を幅広く取材。現在はフリーライターとして執筆する

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