お笑いトリオ・ネプチューンの名倉潤（54）が、バラエティ番組の収録中にトイレ退席して話題になっている。放送後、スポニチAnnexが「名倉潤収録中にまさかの離席…共演者『テレビで見たことない』と“前代未聞”の行動に笑い止まらず」（9月21日）と報じるなど、爆笑だった様子が伝えられている。トイレハプニングのウラ側をテレビ局関係者が明かした。

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【写真をみる】意外な人物も？「トイレハプニング」で退席した芸能人たち

9月18日放送の「しゃべくり007」（日本テレビ）でそれは起こった。この日のゲストはK-POP女性アイドルグループのLESSERAFIM（ル・セラフィム）を筆頭に、椿鬼奴、高橋愛など韓国大好き芸能人が集まり、韓国の名物を取り上げた。

名倉潤

椿がソウルにある漢方市場のドリンクのまずさを説明している最中、司会の上田晋也に向かって語りかけたのが名倉だった。

名倉:ちょっと上田、（トイレに）行ってエエかな。

――スタジオから出て行こうとする名倉を引き留める上田。それを振り切って、

名倉：漏れんねや！

――と、出て行ってしまったのだ。画面右下には、《前代未聞!?収録中にトイレ》と表示されていた。共演者からは「いいんですか？」「テレビで見たことないよね」などの声が上がっていた。

本当に《前代未聞》のことなのだろうか。民放ディレクターに聞いた。

「何をもってそう言ったのかわかりませんが、少なくともトイレ中座自体は前代未聞ではありません。例えば、生放送の『スッキリ』（日テレ）のMCだった加藤浩次が突然いなくなり、「申し訳ございません！」と謝ったこともありましたし、この番組にゲスト出演した鈴木奈々も我慢できなくなって中座していました。「FNS27時間テレビ」（フジテレビ）では指原莉乃も途中退席していましたね。ただ、これらはいずれも生放送中のことなので仕方がない。今回はそれを収録番組であえて放送したということです」

途中退席は昔からあった

収録番組ならば、いくらでもカットできるはずだ。中座するシーンを放送したのが前代未聞ということか？

「それも初めてとは言えません。トイレハプニングとは違いますが、かつては出演者同士のケンカや言い争いから、いったんカメラを止めることもありました。それでも怒りが収まらずに収録を放棄して帰ってしまうケースなどでは、スタジオから出ていくシーンをあえて見せることもありました。最近ではドッキリの定番となってしまいましたが、昔はリアルによくありました」

「探偵！ナイトスクープ」（朝日放送テレビ）でオカルト現象を扱ったことに激怒し、司会の上岡龍太郎が途中退席したのはもはや伝説となっている。

「トイレハプニングとしては、『相席食堂』（朝日放送テレビ）で千鳥の大悟が“大きい方”の事件を起こしています。あそこまでいくと、放送したのは前代未聞と言えるかもしれません。『人志松本の酒のツマミになる話』（フジ）で、さまぁ〜ずの大竹一樹がトイレで退席したこともありましたから、名倉の件が前代未聞ということにはならないでしょう」

それにしても、なぜあえて放送するのだろう。

面白ハプニングに

「トイレ中座を番組スタッフが面白がって使うようになったのは、ここ5年くらいでしょうか。かつて収録中のトイレ中座は、タレントのイメージを損ねたり、視聴者が不快な思いをしたりすることを考慮してカットするのが定石でした。今でもタレントによって、またはスタジオの空気によって、カットされることもあります」

名倉の場合はカットしなかったわけだ。

「彼なら笑いになるという判断があったのでしょう。番組スタッフとしても、面白ハプニングのひとつとして、ヤラセ編集をしていないアピールとして、視聴者に嫌悪感を与えない演者とのやり取りを見せる演出だったのだと思います」

もっとも、今回の番組内容を報じたネット記事への書き込みには、以前に病気休養したことがある名倉の体調を心配する声や、あえて放送することなのかと疑問を呈す声が多かった。

「トイレ中座は生理現象であって、お笑い芸人にとって芸と言えるものではありませんからね。業界ではあえてこうした放送をすることに否定的な声は少ないですが、その一方で、かつてはカットされていたものが最近ではネタとして扱われていることに、時代は変わったと寂しい思いをしている古参スタッフもいますね」

デイリー新潮編集部

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