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体重34kgの女性タレント、命懸けの整形手術に挑んだ理由

〈【摂食障害】食べて吐くことが“快感”になってしまった20代女性タレントの末路「私の身体と心は、すさまじい速度で壊れていった」〉から続く

「これで最後かな。みんなさようなら」

《ガリガリ写真》体重はついに32キロまでに減少…摂食障害で倒れた関あいかさん(26)が「美しいカラダ」を取り戻すまで

摂食障害によって34キロまで痩せたタレントの関あいかさん。そんな彼女が医者から「死んじゃうかもしれないよ」と言われたにもかかわらず、“命懸けの整形手術”に挑んだ理由とは?

彼女が摂食障害・過食嘔吐に至るまでの道を描いた新刊『摂食障害モデル165センチ、32キロだったわたしへ』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)

体重34kgの女性タレント、命懸けの整形手術に挑んだ理由
過食嘔吐で34キロまで痩せたなか、命懸けの大手術に挑んだタレントの関あいかさん(写真:本人提供)

◆◆◆

命懸けの大手術

そんなボロボロの状態で、私はまた新たに整形手術を受けることを決めた。顔の骨を切って骨格自体を矯正するという、とんでもなく危険な大手術だ。

元々ずっとやりたかった手術で、そのためにコツコツお金も貯めていた。本当は韓国に行ってやるはずだったけどコロナのせいでそれもできなくなって、大急ぎで日本の病院を探して予約していたのだ。

カウンセリングの時、病院の先生にはかなり怒られたし、説得もされた。冷静に考えれば当たり前だ。全身麻酔に耐えるためには最低でも40キロは欲しいと言われていたのに、その時の私は34キロしかなかった。

「最悪の場合、身体が耐えきれなくて死んじゃうかもしれないよ。もう少し体調が安定してからでいいんじゃないの?」

完全に正論だしおっしゃる通りなんだけど、私は「絶対にいまやりたいです」と言って譲らなかった。ただでさえ、ずっと受けたかった手術がコロナで延期になってしまっているのだ。これ以上我慢はしたくなかった。

もっと言えば、「別に死んじゃってもいいかな」という思いもどこかにあった。こんなに毎日しんどい思いをするくらいなら、ここで終わりにしちゃうのも悪くない。先生は「考え直したら?」と言うけど、私にしてみれば考えれば考えるほど、手術を諦める理由はどこにもなかった。

私が一歩も譲らなかったので、最終的には先生からGOサインが出た。

これで最後かな。みんなさようなら。

迎えた手術の当日。恐怖と言うよりはむしろ大きな安心感に包まれながら、私は全身麻酔の深い眠りに落ちていった。

――あ、生きてるんだ。

目を覚ましてまず、そう思った。

私は集中治療室のベッドに横たわっていた。身体からは何本もチューブが伸びていて、骨を切った上顎の部分は特殊な器具でガチガチに固定されている。知らない人からしたら、事故に遭って大手術をした患者さんみたいに見えることだろう。まあ、ある意味それも間違ってはいない。

生きていたら生きていたで、案外私は明るい気持ちだった。とりあえず手術は成功したみたいだし、それに加えて入院中の1カ月間、顎が一切動かせない。ということは、この期間で強制的に過食嘔吐が治るのではないか、と思ったのだ。

だけど我慢できたのは、最初の1週間だけだった。結局衝動が抑えきれなくなって、毎日出される液状の離乳食で試してみたら、吐くことができてしまった。

顔全体が骨折してるみたいな状態だから、もちろん吐くときには激痛が走る。それでもやめることはできなかった。それまで食べていた固形物ほどの快感はないにせよ、液体を吐くだけでもある程度気持ちは落ち着いた。

32キロの私

この入院中の期間が、私の人生のなかで一番痩せている時期だった。体重は、なんと32キロ。無理なダイエットをしていた中学のときよりもさらに軽かった。BMIは約12しかなく、「痩せすぎて危険」とされる数値を大きく下回っていた。

脳みそが小っちゃくなって、爪は全部はがれて、髪もバサバサで、身体からはなぜかバナナのような甘い匂いがして。過食嘔吐が末期の人はみんなそうなるんだけど、この時の私はまさにそんな感じだった。

そうこうしているとあっという間に1カ月は過ぎて、退院の日を迎えた。

ガリガリで生気のないまま、私は迎えに来てくれたリョウさんと一緒に家に帰った。

(関あいか/Webオリジナル(外部転載))

体重34kgの女性タレント、命懸けの整形手術に挑んだ理由 外部サイト 《病的にガリガリ》食べて吐くことが“快感”になってしまった20代女性タレントの末路「私の身体と心は、すさまじい速度で壊れていった」 【閲覧注意】ガリガリで血管が浮き出た彼女の足 【整形前の写真】「金髪」だった小学生時代

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