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『情熱大陸』に寺島しのぶさんが登場。歌舞伎座に立つ思いは…「脱ぐシーンも、さすがに母はもう反対しないかな」

『情熱大陸』に寺島しのぶさんが登場。歌舞伎座に立つ思いは…「脱ぐシーンも、さすがに母はもう反対しないかな」 (全2枚)

10月8日の『情熱大陸』に寺島しのぶさんが登場。40年越しの悲願を実現し、10月2日から歌舞伎座の『錦秋十月大歌舞伎』に出演中だ。今年は息子の眞秀くんも初舞台、女優としてだけでなく歌舞伎役者の母としても奔走する日々。故・瀬戸内寂聴さんをモデルにした映画『あちらにいる鬼』で「寂光」役について語ったインタビューを再配信します。*******2021年11月9日、満99歳で波乱の生涯を閉じた作家・僧侶の瀬戸内寂聴さん。恋愛に生き、情熱を作品に昇華させる前半生を送った彼女に出家を決意させたのは、同業者で妻子ある井上光晴との7年もの道ならぬ恋。その渦中にいた井上夫妻の長女で直木賞作家の井上荒野さんが彼らをモデルに綴った傑作小説「あちらにいる鬼」が映画化され、2022年11月11日より全国公開されます。主人公・長内みはる、のちの寂光を演じる、寺島しのぶさんが、映画やご家族のことなどについて語ってくれました。(構成=かわむらあみり)

【写真】坊主頭の息子・眞秀くんと寺島さん

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3人のような特殊な関係には飛び込めない

普段は自分の出演作をあまり観ないのですが、今回は完成した映画『あちらにいる鬼』を観てみると、良い映画でした。長内みはるという役は、簡単にできる役ではありませんし、瀬戸内寂聴という方の存在もあります。以前から、原作者の井上荒野さんの本が好きだったので、今回のお話はうれしかったです。映画でも原作に忠実なせりふが出てくるので、私自身、そこはあまり変えたくないなと感じて演じました。

コロナ禍でなかなか撮影ができない状況もありました。3年越しでやっと撮影が終わり、みなさんにお届けできるようになって、ホッとしています。

私が演じている長内みはると、豊川悦司さん演じる白木篤郎は、それぞれに妻子やパートナーがありながら男女の仲となるわけですが、彼は自宅では幼い娘を可愛がり広末涼子さん演じる妻・笙子の手料理を絶賛するような男なんですよね。

もしも実際、私がこの特殊な関係に飛び込めるかといえば、とくに篤郎のような夫を持つ奥さんにはなれない(笑)。みんな我慢できるのかなあ。気持ちが高まると、きっとどちらかの家にまで行ってしまいますよね?昔はそんな時代もあったとはいえ、普通にこっちにも来て、普通にあっちにも戻って、行き来している彼が一番大変ですよね。映画の篤郎にしても、どう自分のなかで折り合いをつけているんだろうなと思います。

豊川悦司さんは白木篤郎そのもの

豊川さんとは、今回と同じ廣木隆一監督、荒井晴彦さんの脚本という座組では映画『やわらかい生活』(2006年)があり、『愛の流刑地』(2007年)などでもご一緒しています。

今回の篤郎は、あの黒縁眼鏡がすべてですよね。お風呂に入っているときも、セックスをしているときも、眼鏡をかけている。豊川さんは実際はもっとカッコいいんですが、どんどん白木篤郎そのものにしか見えなくなって、すごいなあって思いましたね。

篤郎を軸に、みはる、笙子の特殊な3人の繋がりができていて。でも、けっして夫婦の仲が壊れているわけではないんですよね。そういった部分では、演じるうえで笙子のほうが、感情表現においては難しかったかもしれない。みはるのほうが、自分の気持ちに正直で、ストレートに行動しているから。でも、子どもを置いて恋愛するなんて、実際には理解することが難しいですね。私はもし恋愛をしても、みはるさんみたいに4歳の我が子を置いていくなんて想像がつかないですし、無理だと思います。

『情熱大陸』に寺島しのぶさんが登場。歌舞伎座に立つ思いは…「脱ぐシーンも、さすがに母はもう反対しないかな」
©2022「あちらにいる鬼」製作委員会

広末さんとは、同じシーンが3シーンありましたが役の関係性もあるからか、撮影以外のところで、プライベートな話をすることはなかったです。この作品で新しい広末さんと豊川さんが観られると思います。篤郎が家庭の外では何をしているのか、笙子が問いただすわけでもなく、でもちゃんとそんな彼のこともわかっている、という芝居を広末さんはされていましたし。すごく強い女性に見えました。

広末涼子さんに息子がお世話になった

印象的なシーンはたくさんあるのですが、篤郎夫婦の自宅に、女性が押しかけてくるシーンは面白かったですね。その女性が帰った後に、笙子が一杯お茶を飲んで「おいしい」って言うんですが、そのせりふで「やっぱりこの人が鬼か」という感じがしましたね。

でも現実には、広末さんに息子の眞秀がお世話になりました。今夏のTBS系ドラマ『ユニコーンに乗って』で、民放ドラマに眞秀が初出演し、広末さんの息子役をやらせていただいたんです。「広末さんと私、どっちがいい?」と聞くと、すごい間があったんですよ……。「そこは即答するところでしょう!」と思いました(笑)。撮影中、眞秀は広末さんにずっとうっとりしていました。

眞秀に芝居のアドバイスですか……。母親の私から言われると嫌みたいです(苦笑)。だから、私はひたすら見守る。そして、指導は人に頼むことにしました。本人は撮影自体、ものすごく楽しんでやっていて。今回のドラマは、森で遊ぶようなシーンが多かったので、撮影も遊びの延長という感覚があったのかもしれません。親としても、歌舞伎はもちろんとして、役者としていろいろな経験をすることは良いと思っています。

私自身は、歌舞伎の家に生まれ、本当は歌舞伎をやりたかったのに、女の子に生まれてしまったためにそれがかなわず、葛藤したこともありました。眞秀はまだ10歳なのでのびのびと育っていますね。この歳でドラマに出たり、フランスに行ったり、歌舞伎ができたり、時々うらやましいなと思います。

私が10歳の時なんて、ほとんど家庭内引きこもりみたいなものでしたから。そのころは弟が5歳で母がかかりっきりなわけです。私は帰宅すると自分の部屋にすぐ入って、テレビを観て、食べたいときに食べて、すぐ寝る、という生活でしたから。

役者の芝居で見せる映画

映画では、みはるが出家して剃髪するシーンは、一発撮りでした。事前に、私と同じぐらいの髪の長さのスタッフがリハーサルを行いカメラアングルを決めて、そのあとに私が座って、本番が始まりました。ここまで髪を短くしたことがないので、とてもさっぱりしました。

家族も、「頭の形が良くて良かったね」と言ってくれて。ただ、眞秀は最初ちょっと抵抗していたんです。でも、撮影後少しずつ髪が伸びてきて「お母さんちょっと色を入れようかな?」と言ったら、「赤色がいいー!」と言って、意外にも楽しむようになりました。

時々、光栄なことに、出演した作品で何かしらの賞をいただくこともありますが、演技をするうえでのプレッシャーは感じません。今回も撮影は終えましたが、頑張ったぶんご褒美は欲しいなとは思うものの、それより、『あちらにいる鬼』のスタッフさんたちが受賞してくれたらうれしいですね。

今作では、登場人物の人生にドラマチックなことがたくさん起こっているのに、あえてドラマチックに映していないところもオススメしたいです。どのような出来事もすべて、淡々と映し出しているから、観る人を「試している」感じがしますね。全編、極力いろいろなものを削ぎ落としている。劇中の効果音で色をつけるよりも、役者の芝居で見せる、という映画だと感じています。

今回、脱ぐシーンもありますが、以前と違ってさすがに母(富司純子さん)も何も言わないかな。昔から激しい描写のある作品に出るのは反対されていて、2015年に出演した舞台『禁断の裸体』で全裸で演じた時には、母から、「あなたペチャパイだからあんまり出さないほうがいいわよ」って、言われました(笑)。私も「ペチャパイとか関係ないって監督が言ってた!」と言い返して、変な喧嘩になりましたね。(笑)

五十代はウキウキできることもやる

順調にキャリアを重ねさせていただいていますが、撮影が夜遅くまでになると、最近はドヨーンと疲れてしまうこともあります。そうならないためにも筋トレや、メンタルトレーニング、フィジカルトレーニングを月に2回はやるようにしています。それ以外の時は、自分で食事など健康には気をつけつつ、意識してお腹を引き締めたりしていますね。

メンタルトレーニングは、瞑想をしています。朝起きて、お白湯を飲みながら、瞑想の音を聴いて、深い深呼吸をなるべく10回するように。子どもが起きてくるとそうもいかず、毎日はできないのですが、瞑想をした日は気持ち良いですね。芝居をしていると、プレッシャーで身体中に息を吸い込むことができなくなってくるから、深い呼吸を意識し、ふーっと丹田に息を入れています。

年末には五十代に入りますが、自分がウキウキできるものは、年に1回はやりたいので、気心の知れた人たちと取り組んでいけたらいいですね。

今回の映画は、R-15らしいので、15歳からおじいちゃんおばあちゃんまで、さまざまな人たちに観ていただいて、それぞれの感覚で受け止めていただけたら、うれしいです。

『情熱大陸』に寺島しのぶさんが登場。歌舞伎座に立つ思いは…「脱ぐシーンも、さすがに母はもう反対しないかな」 外部サイト 富司純子×寺島しのぶ「女は歌舞伎ができない、とわかった時の娘の反発に悩んだ」「息子を育てている今なら母の大変さがわかる」 富司純子×寺島しのぶ「心配なのはお父さん。1日も長く私が生きなくては」「財産は骨肉の争いにならないようにしておいて」 寺島しのぶ「『女系家族』で総領娘役を。母・富司純子は完璧な母だったけど、私は私、うちはうち、でいきたい」

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