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市川猿之助被告に敏腕弁護人 ５００人以上在籍の大手事務所が担当…２０日に初公判 初めて肉声で事件語る
両親の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪で起訴された歌舞伎俳優・市川猿之助（本名・喜熨斗＝きのし＝孝彦）被告（４７）の初公判が、２０日に東京地裁で行われる。同被告の弁護人を５００人以上の弁護士を抱える日本有数の大手弁護士事務所が担当することが１９日、分かった。同事務所の中でもトップクラスの実力を持つ弁護士が担当するとみられる。
現役の歌舞伎俳優が被告人として法廷に立つ異例の事態。初公判では警察などの取り調べ以外で初めて、肉声で事件について語る。経緯や動機をどのように説明し、裁判をどう進めていくのか、弁護人の手腕にも注目が集まる。
初公判でもう一つの注目点は、裁判官に職業をどう説明するかだ。「歌舞伎俳優」ではなく「元歌舞伎俳優」や「無職」と答える可能性も考えられる。それによって、猿之助被告が「人生そのもの」と公言するほど濃密に接してきた歌舞伎への思いが事件によって、どう変化したのか、うかがい知ることができそうだ。
７月３１日に保釈された猿之助被告は都内の病院に入院。退院後は、事件現場でもある東京・目黒区内の自宅で生活している。関係者によると、若手の歌舞伎俳優が身の回りの世話をしているという。９月１３日には「市川猿之助」の名跡を託してくれた伯父の市川猿翁さん（享年８３）が不整脈で死去したが、何もコメントをしなかった。報道陣に姿を見せるのは保釈以来、８１日ぶりとなる。
起訴状によると、自殺を手助けするため、自宅で５月１７日、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎（本名・喜熨斗弘之）さん（享年７６）と、母・喜熨斗延子さん（享年７５）に向精神薬を服用させた。２人は同日から翌１８日にかけて死亡した。
事件発覚当日には週刊誌「女性セブン」でハラスメント疑惑を報じられた。猿之助被告は警察に「私に関する記事が掲載されることを両親に話したところ、家族３人で次の世界に行こうとなった」と供述。任意聴取では「両親に睡眠薬を服用させた後に、ビニール袋をかぶせた」などと話していた。
外部サイト
河西邦剛弁護士市川猿之助被告の量刑は「実刑と執行猶予の境目」
市川猿之助被告が入院保釈から一夜精神的不安定を懸念２４時間態勢でサポート
市川猿之助被告保釈覚悟を決めたようなたたずまい…復帰の声が高まったとしても、決して容易ではない 
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