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「恋愛はくらたまとしか」バツ3、余命宣告…倉田真由美・夫の凄絶な半生

「恋愛はくらたまとしか」バツ3、余命宣告…倉田真由美・夫の凄絶な半生 (全6枚)

『アメリ』の大ヒット、自己破産、バツ3……。まさに波乱万丈の人生を送ってきた映画プロデューサーの叶井俊太郎氏。

2023年10月11日、自身のX(旧:Twitter)にて昨年6月に膵臓がんのステージ3で「余命半年」と宣告され、現在はステージ4に進行していることを打ち明けた。

そんな、彼が最期に15人の親交が深かった著名人と対談を行った書籍『エンドロール!末期がんになった叶井俊太郎と、文化人15人の“余命半年”論』(サイゾー)を発表する。

残された時間の中で、同氏は旧知の仲間たちと話し合い、なにを思うのか?

(撮影/若原瑞昌)

「余命半年」と宣告されてから1年5ヵ月が経過

「末期がん患者なんだから、好きなものを飲ませてよ。もう、余命いくばくもないからな」

そういって、取材時の飲み物としてコーラを持ち出したのは、映画プロデューサーの叶井俊太郎氏。今年で56歳になる彼は『キラーコンドーム』(1998年)や『ムカデ人間』(2010年)をはじめとする、エログロ・B級・Z級映画を相次いで買い付け、今まで日本になかったニッチな映画市場を切り開いてきた。

一般的には興行収入16億円の大ヒット映画『アメリ』(2003年)を「間違えて買い付けた」ことで知られる叶井氏だが、その後は自らの会社を設立するも5年で倒産・自己破産した経験もある。

3億円の赤字を踏み倒しながら、さまざまな会社を渡り歩き、2019年に出版社サイゾーに流れ着く。同社で映画レーベル・エクストリームを立ち上げ、「パリ人肉事件」の佐川一政に迫ったドキュメンタリー映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』(2019年)や「観たら死ぬ」といういわくつきの映画『アントラム/史上最も呪われた映画』(2020年)など、「怪作」の宣伝プロデューサーを務めてきた。

さらに私生活では、離婚歴3回、「経験人数600人超え」の“ヤリチン”として知られていたが、2009年に『だめんず・うぉ〜か〜』(扶桑社)などの作品でおなじみのマンガ家・倉田真由美氏と4度目の結婚を果たす。

結婚生活は13年と長続きしており、共著で『ダメになってもだいじょうぶ600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』(幻冬舎)を出版。彼女との間の娘は中学生になった。

公私共に「レジェンド業界人」である叶井氏だが、2023年10月11日、自身のX(旧:Twitter)にて昨年6月に膵臓がんのステージ3で「余命半年」と宣告され、現在はステージ4に進行していることを打ち明けた。

そんな末期がん患者である彼が、15人の親交が深かった著名人と対談を行った書籍『エンドロール!末期がんになった叶井俊太郎と、文化人15人の“余命半年”論』(サイゾー)が11月10日に発売される(アマゾンでは先行発売中)。

旧知の者たちを集めて昔話と共に「自身が余命半年と告げられたら?」という問いかけをまとめた彼は今、これまでの人生をどのように振り返るのだろうか?

月9の主人公にもなった「B級映画のプロデューサー」

「恋愛はくらたまとしか」バツ3、余命宣告…倉田真由美・夫の凄絶な半生 (撮影/若原瑞昌)

『アメリ』が社会現象となった2003年。フジテレビでは、叶井氏をモデルにした主人公を江口洋介が演じたドラマ『東京ラブシネマ』が月9枠で放送されるなど、彼の個性的なキャラクターはサブカルチャー界隈のみに留まらず、マスメディアでも注目を集めていた。

「20年前はブイブイ言わせていたと思うよ。仕事が終わったあとの22〜23時や土日であっても、毎日のようにキャバクラや合コンに繰り出していた。あの頃は仕事もめちゃくちゃ忙しかったから、ほとんど寝てなかったんじゃないかな?周りの仲間も女の子との会話の糸口にするために、ドラマのモデルになった俺を連れ出していたんだよね」

月9の主人公の職業に「B級映画のプロデューサー」が採用されるほど、彼の存在感は異様だったことがうかがえる。

ところが、彼は「『アメリ』を間違えて買い付けて大ヒットさせた男」という肩書に満足しなかった。

そこで、2004年に映画配給会社トルネード・フィルムを設立した叶井氏は、洋画の買い付けや宣伝のみならず、河崎実監督とタッグを組み『いかレスラー』(2004年)や、『日本以外全部沈没』(2006年)など邦画の企画・制作にも乗り出した。

批判を逆手に取った「有害ビデオ指定コーナー」

「恋愛はくらたまとしか」バツ3、余命宣告…倉田真由美・夫の凄絶な半生 (撮影/若原瑞昌)

『エンドロール!』に登場する対談相手との出演交渉は、すべて叶井氏自身が「今度、がんで死ぬから対談してくれ」と、メールやLINEで打診した。

本書には彼と文化人との思い出話のほか、例えばスタジオジブリ代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫氏であれば、徳間書店初代社長・徳間康快の最期など、さまざまな人物の「死」に関するエピソードが多数登場する。

また、著名な文化人の口から語られる、“叶井俊太郎のぶっ飛んだ仕事術”も読みどころのひとつだ。

現在ではコンプライアンス的に真似できない内容も多いが、その中でも一貫して現代に通じる着眼点がある。そのひとつに、叶井氏が持ち続けている「ムーブメントを起こしたい」という感覚だ。

「90年代後半、新聞に『神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗が観た映画』という記事が載ったんだけど、その中に俺が配給した『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年/マカオで実際に起きた、殺人事件の犯人が死体を肉まんに入れていたという、猟奇殺人事件を元にした香港映画)と『ネクロマンティック』(1995年/死体愛好家のカップルが屍姦を行うドイツのホラー映画)もあったんだよ。

その記事が原因で、各都道府県がそれらの作品を有害ビデオに指定したと聞いたから『旧作がこんなに注目されるタイミングはない!こいつはありがたい!』と思って、某大手レンタルビデオ店に『有害ビデオ指定コーナー』を作ってもらったんだ(笑)。

最初は渋谷店だけの棚だったのに、徐々に全国の支店にも棚を作りはじめて『有害ビデオ指定フェア』に広がっていったんだよね。当時は貸し出し中の棚を見るのがうれしかったな。それに、そのレンタルビデオ店もかなり儲かっていたんじゃないかな。

でも、俺は『お金を稼ぎたい』というよりも、『話題になって欲しい』という気持ちが強かったね。今の『絶対にバズらせたい』という感覚に近かったんだと思う」

一見、非常識にも思える仕掛けは、既存のルールを疑うことから生まれるのだろう。叶井氏は現在、映画配給レーベル“エクストリーム”で、若い映画監督を起用したB級ホラー映画を次々と世に放っている。

最新作は11月3日に公開された『恐解釈花咲か爺さん』、そして12月に公開が控えている『恐解釈桃太郎』だ。誰もが知っている「日本昔ばなし」の舞台を現代に移して、「恐怖と戦慄のバイオレンス・ホラーにアレンジする」という企画である。

「昔からお世話になっている配給会社・SYNCAの社長から『最期に一緒にやろうよ』と言われたので『日本昔ばなしのホラー版をやったら面白いんじゃない?』と提案したんだ。日本中のみんなが知っている物語だから、仮に一本でもヒットすればシリーズ化してずっと上映できるんだ。画期的だろ?」

遺作となるのは『プーあくまのくまさん』?

「恋愛はくらたまとしか」バツ3、余命宣告…倉田真由美・夫の凄絶な半生 (撮影/若原瑞昌)

まるで、「悪ノリ」のような突き抜けた企画を、世の中へ発表し続けている叶井氏だが、そもそも、どのような志を抱いて映画の道に足を踏み入れたのだろうか?

「ハワイでラジオ局のADをやっていた22〜23歳のときに、映画宣伝をしているというおじさんに偶然会ったんだ。その人がテキトーで面白い人で、『こんなノリなら俺も映画の仕事やりたい』と思ったのがきっかけかな。そこから、今でも『面白い人に会いたい』というモチベーションで仕事をしているのは変わらない。

映画は『総合芸術』だから、例えば原作本を作っている出版業界だけではなく、主題歌を作る音楽業界にも関わることができて、面白い出会いが止まらない。だから、働いていても全然飽きないんだ」

こうして30年以上もの間、彼はさまざまな作品に関わってきた。『エンドロール!』での鈴木敏夫氏との対談では、同氏にコメントを寄せてもらった『プーあくまのくまさん』(2023年)を「遺作」と語っているが、それは古巣のアルバトロス・フィルムが買い付けた洋画で、叶井氏は宣伝・委託という形で受注した作品だ。現在所属しているエクストリームの作品ではないのでは?

「まぁ、『プーあくまのくまさん』は今年6月の作品だしね。今、死んだら遺作は『恐解釈花咲か爺さん』になるんじゃないかな?それと『恐解釈桃太郎』の公開も控えているんだけど、本作のエンドロールにはホラー映画によくある『叶井俊太郎に捧ぐ――』と入れてほしいと頼んでいるんだ。だから、それまでには死なないとな」

「恋愛はくらたまとしかしたことない」

「恋愛はくらたまとしか」バツ3、余命宣告…倉田真由美・夫の凄絶な半生 (撮影/若原瑞昌)

『エンドロール!』の最後には妻・倉田真由美氏による「あとがき」が収められている。彼女が、余命宣告を受けた夫・叶井俊太郎をどのように見つめて暮らしていたか、無関係であるはずの読者の胸にも迫る愛情あふれる名文である。

その文章を読むと、どうしても「仕事ばかりせず『残された時間』くらい家族と過ごしてもいいのではないか?」と思ってしまう。

「いや、俺だけではなく、妻も娘も忙しいからね。娘なんて最近、彼氏ができたらしくて、もう俺どころじゃないのよ。この間、妻が出張で娘と2人きりのときに『夕食に弁当買ってきてよ』と頼んだら、『今、LINEで忙しいから自分で買ってきて』と言われたこともあったよね。俺、末期がん患者だよ(笑)」

仲睦まじい家族話を聞いたところで、かつて「600人斬りのプレイボーイ」と呼ばれていた彼に「これまでの恋愛エピソード」について質問してみたが、「恋愛はくらたま(倉田真由美氏)としかしたことない」と語り出した。

「若い頃は『ヤりたい』という気持ちばかり先行していた。『俺はモテる』と勝手に思い込んで、自分のことを嫌っている人にまで、好かれているとすら勘違いしていた。

くらたま以外に3人と結婚したこともあったけど、正直『なんで結婚してしまったんだろう?』とすら、今は思うよ。もしかしたら、くらたまと出会って初めて『女性と生活を共にしたい』と思った気がする……。

これが結婚の決定打になったわけでもないんだけど、初めて同棲するために引っ越しをしたとき、改めてお互いの家にあった本のラインナップを見たら、持っている本が結構被っていたんだ。

それも、猟奇的な事件を追いかけたルポルタージュ本や『「ゲテ食」大全』(データハウス)とか、俺以外買う人がいるとは思わなかった本ばかり……。『なんでこんな本を買ったの?』と思わず聞いてしまったよ(笑)。『ヤリチン』とか『600人斬り』とかいろいろ言われてきたけど、本当はくらたまのような、お互いを分かり合える人をずっと探していたのかもしれないね」

膵臓がんのステージ3で余命半年と宣告されてから、1年半近く経った(11月現在)。現在、抗がん剤治療は受けていないというが、その胆力があれば、もうしばらく生きられるのではないか?

「それは、わからないね。でも、死ぬとしたら12月とか年内だとキリがいいな……。いや、そうするともう2カ月しかないのか。『まだ、死なない雰囲気だ』とは言われているけど、この本が書店に並ぶ11月10日まで生きているのはマズいね。

ただ、その頃はまだ生きているだろうな……。でも、この先どれだけ生きられるか分からなけど、いつ死んでもいい状態だね。それだけ、毎日が充実しているということだ。むしろ、できるだけ早く死にたい。生きていても、同じこと繰り返すだけだからね。映画『恐解釈花咲か爺さん』も『恐解釈桃太郎』ものタイトルが違うだけで、やっていることと中身は同じだからな(笑)」

そう言いながら、彼が一番好きな映画であるジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(1979年)のゾンビたちのように生き続けて、「死ぬ死ぬ詐欺だ!」と炎上してほしい。その願いが叶わないのであれば、ハッピーエンドで『叶井俊太郎』という作品の「エンドロール」を迎えてほしい。

そして、映画業界を破天荒に走り続けたこの男の最後の著作『エンドロール!』で叶井俊太郎を知ってしまった読者たちは、彼の過激で極端で真面目な生き様をもっと「観たい」と渇望するに違いない。

叶井俊太郎(かない・しゅんたろう)
1967年、東京都生まれ。ハワイのラジオ局のADなどを経て、24歳で映画業界に入る。以降、バイヤーとして『八仙飯店之人肉饅頭』(93年)、『ネクロマンティック』(95年)『キラーコンドーム』(98年)などの作品を買い付け、宣伝も担当。2003年にフランス映画『アメリ』を買い付け、興行収入16億円の大ヒットを飛ばす。その後、映画配給会社トルネード・フィルムを設立するも3億円の負債を抱えて破産。現在は出版社サイゾーに籍を置き、映画配給レーベル・エクストリームの宣伝プロデューサーを務める。2023年10月11日、自身のX(旧:Twitter)にて昨年6月に膵臓がんのステージ3で「余命半年」と宣告され、現在はステージ4に進行していることを打ち明けた。

「恋愛はくらたまとしか」バツ3、余命宣告…倉田真由美・夫の凄絶な半生

『エンドロール!末期がんになった叶井俊太郎と、文化人15人の“余命半年”論』(サイゾー)
数々のB級・C級映画や問題作を世に送り出しながら結局は会社を倒産させ、バツ3という私生活を含めて、毀誉褒貶を集めつつ、それでもすべてを笑い飛ばしてきた男が、膵臓がんに冒された!しかも、診断は末期。余命は半年──。そのとき、男は残り少ない時間を治療に充てるのではなく、仕事に投じることに決めた。そして、多忙な日々の合間を縫って、旧知の友へ会いに行くことにする……。

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