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タメ口、寝坊、上から目線…「私、爆笑問題のことナメてます!」くりぃむしちゅー上田晋也が明かした“爆笑問題”との“奇妙な関係性”

さまざまな番組で司会を務め、テレビで目にしない日はない人気芸人くりぃむしちゅーの上田晋也氏。独創的な例えツッコミは多くの人に評価されている。

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そんな上田晋也氏が自身のワードセンスを存分に発揮して描き下ろした一冊が『赤面一生懸命だからこそ恥ずかしかった20代のこと』(ポプラ社)だ。ここでは、同氏がかつての思い出を振り返った書籍の一部を抜粋し、爆笑問題の二人との“奇妙な関係性”について紹介する。

◆◆◆

爆笑問題への本音

私は、芸能人の友達が数えるほどしかいない。芸能人同士、特に芸人同士の場合、年の差やキャリアの差などが邪魔をし、先輩後輩といったニュアンスが出てき、厳密には友達とはいい難い、といった場合がほとんどではないかと思う。

もちろん、そのせいばかりではないが、友達と呼べる人が果たして何人いるだろうか?その数少ない芸能人の友達に、爆笑問題の二人がいる。

爆笑問題の二人は、私より年もキャリアも5年ほど上だ。完全なる先輩で、本来友達と呼ぶのは憚られる年とキャリアの差だ。しかし、失礼ながら爆笑問題に関しては、友達といって差し支えないように思う。正直あまり先輩とも思っていないし、会話をする時に敬語も使わない。

タメ口、寝坊、上から目線…「私、爆笑問題のことナメてます!」くりぃむしちゅー上田晋也が明かした“爆笑問題”との“奇妙な関係性”
 

その証拠に、本来ならこの文章でも“爆笑問題さん”とか“爆笑問題のお二人”と書くべきところだが、その気配はまったくない。まあ、気配も何も私のさじ加減一つなのだが。

敬語を使わないどころか、太田さんに至っては日頃から「ぴーちゃん」とあだ名で呼んでいる。別にナメているわけではない。太田さんのことも田中さんのことも、人間としても芸人としても尊敬しているし、最低限の気遣いはしているつもりだ。ちなみに芸人同士というのは、コンビのどちらかとだけ仲がいい、というパターンがほとんどだが、私は爆笑問題とは二人とも仲良くさせてもらっている。

ゴルフでまさかの大遅刻

もう20年近く前になるだろうか、田中さんと私と、あと共通の知り合いスタッフ二人の計4人でゴルフに行く約束をした。

当日朝6時に、田中さんが私の家のそばのわかりやすい場所までタクシーで来て、私がそこに車で迎えに行くという段取り。

なぜなら田中さんは運転免許を持っていないから。田中さんだけじゃなく、ぴーちゃんも運転免許を持っていない。高校卒業時や大学生の長期休暇のタイミングで運転免許を取る人がほとんどだと思うが、あの二人はその当時なぜ取らなかったのだろうか?おそらく伊能忠敬ばりに歩くつもりだったのだろう。

ちなみに以前、田中さんと私の家でF-1レースを観た時、田中さんは画面に食い入るようにして「よし、行け!」とか「おっ、ここで抜くかー?」と喚いていたが、普通自動車のアクセルもブレーキも、ましてやクラッチも踏んだことのないあの人に、F-1レースの魅力がわかるとは思えない。いや、免許持っていない人にF-1レースの魅力がわからない、という意味ではないよ。小学生でF-1好きの子とかもいるからね。ただ田中さんにわかるとは思えない。

前日の夜、いつもゴルフに行く時のように着替えや道具など、ちゃんと準備をし、待ち合わせの40分前、5時20分に目覚ましをセット、いつもより早めに就寝して翌朝に備えた。

次の日、気持ちよく目を覚ました。サイドテーブルにある目覚まし時計を見ると11時ちょっと過ぎ!なんのことだかわからない。目覚まし時計の電池が切れたのだと思い、携帯の電源を入れてみると、同じく11時ちょっと過ぎ。完全なる寝坊。知らず知らずのうちに目覚ましを止め、再び寝入ってしまったらしい。着信の履歴を見ると、田中さんから鬼のように電話が入っている。マズイ。速攻で田中さんに電話をした。

「田中さん、ゴメン!目覚まし気づかなかった!」

「アハハ、今起きたー?随分寝てたねー?」

「ほんっっっとうに申し訳ない!どうやってゴルフ場行った?」

「いや、いつまで経ってもカメちゃん(なぜか爆笑問題の二人と太田夫人は、私のことをカメと呼ぶ)が来ないし、電話もつながらないし、今のカメちゃんの家行ったことないから訪ねていってピンポンもできないからさ、スタッフに電話したらまだ高速乗ってなかったから、スタッフと合流して乗せてもらったよー」

「あっ、そう?ほんっっっとうに申し訳ない!スタッフにもお詫びしといてー」

「うん、わかったー!じゃあまた改めてー」

「ほんっっっとうにゴメンねー!」

田中さんはひと言も私を責めることなく、ずっとケラケラ笑っていた。普通なら「お前何やってんだよー!朝から途方に暮れたじゃねーかよー!自分から待ち合わせの時間と場所指定しといてふざけんなよー!」くらいのことは、冗談交じりにでも言いたくなるだろう。ましてや相手は後輩である。しかしながら田中さんは、怒るどころかむしろ寝過ごしたことを楽しんでいるかのような対応だった。導火線が3万メートルくらいあるのだろう。私は田中さんの優しさに心から感謝して、三たび眠りに就いた。

ゴルフでまさかの大遅刻ふたたび

その数年後、また田中さんと私と、今度は前とは違うスタッフ計4人でゴルフに行くことになった。この時は、田中さんは普段車を運転してもらっているドライバーさんにゴルフ場まで送ってもらうとのことだったので、待ち合わせはせず、それぞれゴルフ場に直接行くことになった。前日の夜、いつものように着替えや道具などをちゃんと準備をし、5時45分に目覚ましをセット。いつもより早めに就寝して翌朝に備えた。

次の日、アラームが鳴るより先に目を覚ました。まだ眠たい目をこすりながら、サイドテーブルにある目覚まし時計を見ると12時半過ぎ!そんなわけはない。だってまだアラーム鳴ってないのだから。半信半疑の気持ちで携帯の電源を入れると、こちらも12時半過ぎを表示している。よって全信零疑。またやってしまった。速攻田中さんに電話。

「田中さん、ゴメン!」

「アハハ、またやっちゃったねー」

「なんでだろう?自分でも信じらんない」

「っていうか、今回さらに遅いじゃん!」

「ね?」

「いや、『ね?』じゃねーよ!俺たちもうゴルフ終わって、お昼ご飯食べてるところ。ご飯だけでも来る?」

「誰がそんな遠くにご飯だけ行くかー!」

「アハハ、逆ギレしてんじゃねーよ!」

「いや、ホントーーーにゴメン!申し訳ない!」

「まあまあ、また改めて行こうよ」

「スタッフにもお詫びしといてー」

「了解ー」

「すいませんでしたーーー!」

今回も田中さんはずっとケラケラ笑うばかりで、まったく責めなかった。なんだろう、あの優しさ。祖父母か!

田中さんはなんでも許してくれる。田中さんがサッカーの審判なら、手使っても許してくれるだろう。

このエピソードを読む限り、私は寝坊の常習犯だと思われるかもしれない。冗談じゃない。私は目覚ましのアラームに気づかないことなどまったくない。前々著『経験』でニュージーランドで寝坊した話を書いたが、あれは目覚ましの時間設定を間違えたのであって、アラームに気づかなかったわけではない。アラームを知らず知らずのうちに止めて再び寝入ってしまったことなど、人生でこの二度だけだ。おそらく深層心理で、田中さんとのゴルフはブッちぎってもいい、と思っているに違いない。

先ほど田中さんのことを尊敬している、と書いたが、あれもウソかもしれない。尊敬している人とのゴルフを休むだろうか?あり得ない。2月14日にゴディバが休む、みたいなものである。しかも2回も。多分、田中さんのことをナメているんだと思う。でもこれは深層心理でのことで、自分ではコントロールできない領域だから致し方ない。

田中さんとの電話を切ると、(はぁー、またやっちゃったなー。でも今回も田中さんまったく怒ってなかったなー。っていうか、最後『また改めて行こうよ』って言ってたな?2回もブッチされてまた行こうって気になるかね?学習能力ないのかな?)などと考え、またすやすやと眠りに就いた。仏の顔は三度までらしいが、田中の顔は二十度くらいまでいけるんじゃないかしら?今後も機を窺って試してみようっと。

ああ見えて実は一番優しい人

田中さんが優しい人であることは、あの雰囲気や言動からも、世間に認知されているのではないかと思うが、おそらくぴーちゃんのほうは、毒舌、はちゃめちゃなことをする、ギャーギャーうるさい、といった印象をお持ちの人が多いのではないだろうか?その印象通りである。

印象通りではあるのだが、意外な一面として、かなり優しい人でもある。ああ見えて実は一番優しい人なのかもしれない。

熊本大震災があった時、一番に「実家どう?」とメールをくれたのもぴーちゃんだったし、連日「家族は大丈夫?」とか「安全なところに避難してるの?」とか「家族や親戚や友達のメンタルも心配だからケアしてください」とか、しまいには「本州の自治体と連携して、避難している住民を本州に移動させたほうがいいんじゃないか?」と、俺に言って解決できるレベルの話じゃねーだろ、というようなメールも、およそ1週間毎日送ってくれていた。

私がコロナにかかった時もそうだった。毎日「熱は何度ありますか?」とか「味覚嗅覚はどうですか?」とか「家族には感染ってませんか?」などなど、保健所より頻繁にメールをくれていた。(その質問に答えたからって対処してくれるわけじゃねーだろ)とは思いつつも、その都度その状態を伝えると、ぴーちゃんはテレビやネットなどで見聞きした情報を逐一送信してくれた。

ただ、それだけならありがたいのだが、メールには必ずネットから拾ってきたナース姿のエロ画像も添付されていた。(病人に何をあげれば元気になるかなー?………うん、そうだ!エロ画像!)完全に中学生の発想。57歳(その当時)のオッサンが52歳(その当時)のオッサンにエロ画像を送ってお見舞いと称している。おそらくだが、一般社会ではそんなことはないんじゃないだろうか?

57歳といえば、一般の会社なら定年に向けて管理職を解かれ始めるくらいの年齢だ。部長クラスの人間がコロナにかかったとして、常務取締役がお見舞いにエロ画像を送ったりするだろうか?一般社会ではまったく適応できないタイプである。まあ、かくいう私も「もっと熟女のナースがいい」とか「もっとセクシーなポーズの写真にしてくれ」などのリクエストを先輩に出したりしていたので、一般の会社では務まらないのだろうが。

まあ、もし私が将来寝たきりになったら、元気づけの方法はかなり間違えてはいるが、デイケアとしてぴーちゃんを雇おうとは思っている。

将来の夢は…

そんなファーザーテレサと言ってもいいくらい優しいぴーちゃんだが、ぴーちゃんには友達がいない。確かに、私も芸能人の友達は数えるほどしかいないが、一緒にゴルフに行ったり食事に行ったりするスタッフはけっこういるし、熊本にも学生時代の友達がそれなりにいる。でもぴーちゃんには、芸能人もスタッフも学生時代の友達も多分いない。ひょっとしたら私だけかもしれない。“牛じゃない豚じゃない猿じゃない馬じゃない猫じゃない犬じゃない鳥じゃない魚じゃないはじめてできたよ人間の友達ー♪(相川京・作詞『人間の友達』より)”って歌はぴーちゃんが作ったんじゃないかと思っているくらいだ。それくらい友達がいない。

ぴーちゃんが脱腸で10日近く入院した時に、見舞いに行った芸能人は、私とパペットマペットだけだったし。かといって普段からパペットマペットと仲がいいという話は一度も聞いたことがないし、あの時の見舞いもたまたま来ただけだろう。田中さんは友達も趣味も多いから心配ないが、ぴーちゃんは友達もいないし趣味もない。だから私は友達でいてあげないといけないのだ。

将来ぴーちゃんも私も仕事がほとんどなくなり、暇になったら、ゴルフやクレー射撃を教えてあげたり、ほとんど旅行にも行ったことないぴーちゃんを海外旅行にでも連れ出し、私が行ったことのあるオススメの観光名所や美術館やスポーツ観戦に連れていってあげようかな。あと、美味しいお店に案内して、カジノでの遊び方も教えてあげよう。

そしてぴーちゃんが認知症になり、施設に入ったら、たまに様子でも見に行ってあげようかな。たくさん友達がいるんなら、私のことを忘れていても仕方がないが、全然友達いないんだから、私の存在は忘れないだろう。忘れていたら思いっきり頭をひっぱたいて思い出させてやろう。ん?ゴルフを教えてあげる?旅行に連れていってあげる?様子を見に行ってあげる?完全に上から目線。うん、やっぱりぴーちゃんのこともナメてるんだと思う。私、爆笑問題のことナメてます!

〈全国各地のライブ会場に出没、家の前まで付いてくる、彼女かのような手紙を郵便受けに…上田晋也が体感した“熱狂的お笑いファン”のリアル〉へ続く

(上田晋也/Webオリジナル(外部転載))

タメ口、寝坊、上から目線…「私、爆笑問題のことナメてます!」くりぃむしちゅー上田晋也が明かした“爆笑問題”との“奇妙な関係性” 外部サイト 【#2を読む】全国各地のライブ会場に出没、家の前まで付いてくる、彼女かのような手紙を郵便受けに…上田晋也が体感した“熱狂的お笑いファン”のリアル 爆笑問題・田中裕二は何がすごいのか……新型コロナからの復活ライブでわかったこと 「馬が合わない、ま、そういうのは当然ありますよ」入社直後に爆笑問題のマネージャーになった男性が明かす“お笑い芸人との付き合い方”のリアル

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