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【香港３日＝納村悦子】人気ユニット、ｗ―ｉｎｄｓ．が５年ぶりとなる香港公演を九龍のＫＩＴＥＣスターホールで行った。日本ツアーの追加公演としてコロナ禍後初の上陸が実現。２００４年から中華圏で活動し、香港では２５冠の音楽賞を受賞するなど大人気グループに成長。橘慶太（３７）は「知我?料啦！（俺のすごさを知っているだろ）」と当地の流行語で呼びかけ、約２５００人のファンを興奮の渦に巻き込んだ。

１００万ドルの夜景に負けず、ｗ−ｉｎｄｓ．カラーの青い光が幻想的に揺れる。ステージに２人が降臨すると、会場のボルテージは一気に全開。慶太は「大家好！！（皆さん、こんにちは）久しぶりに香港に帰ってきました」と広東語を交えてあいさつし、千葉涼平（３９）も「我係涼平！（僕は涼平です）ヤバいですね。熱量が半端ない」と喜びをかみしめた。

２００７年に香港返還１０周年イベントで初訪問以降、０９年から単独公演を重ね、今回で１１回目。７月にアジア最大級の音楽祭「第２４回チャイナ・ミュージック・アワード」で中華圏の音楽賞３０冠目を飾ったが、２５冠が香港での受賞と現地では特別に支持されている。

１８年１２月の前回公演以降、コロナ禍でライブができなくなり、メンバー３人から２人体制になるなど大きな変化に戸惑った時期もあったが、オンラインライブやともに歌い踊る新たな見せ方を見いだして着実に成長。涼平は「この５年間は全然無駄じゃなかった」と胸を張った。

ステージでは新曲「Ｒｕｎ」や未発売曲「ＦＡＫＥＩＴ」など２１曲を熱唱。ダンサーたちと躍動感あふれるキレキレダンスで存在感を見せつけ、慶太は「新曲はどう！？」と尋ね、ファンが「好き！！」と返すと、「知我?料啦！（俺のすごさを知っているだろ）」としたり顔。日本の「アレ」に匹敵する現地の若者に人気の流行語で切り返し、爆笑を誘った。

終盤にはファンが名曲「ＬｏｎｇＲｏａｄ」を大合唱。１６日に３８歳の誕生日を迎える慶太は「ハッピーバースデー」とサプライズで祝福され、「多謝！（ありがとう）」と感謝。涼平も「久々に香港の皆さんの熱いエールを聞いた」と感激した。

訪港した１日には空港に約２００人のファンが殺到。慶太は「寂しい思いをさせたのに迎えてくれてありがたい」と喜び、「来年必ず皆さんに会えることを楽しみにしています」と約束した。

終演後もファンは席を離れず、１２分超にわたりアンコールの大合唱。圧倒的な存在感を残した２人の?風?は、これからも世界中を吹き抜ける。

★日本ツアー異例の再追加公演

日本ツアーは異例の再追加公演が決まり、来年１月１９日に千葉・市川市文化会館、同２６日に神奈川・相模女子大学グリーンホールを巡り、２月１日のさいたま市文化センターまで続く。橘は「みんなが見てみたいと言ってもらえるステージが作れたことに関して、自分たちの自信にもなりますし、すごくうれしいこと」と笑顔。千葉も「ファンの方が待ってくれているので、それに応えていきたい。新しい作品ができるたびにチャレンジしているなと思うし、いい緊張感も生まれて楽しい。来年も（楽曲制作は）やっていけたら」と進化を誓った。

★ファン感激

５年ぶりの帰還にファンは大興奮。小学５年生からファンという香港在住の女性会社員（３３）は「とてもうれしい。声もいい。歌詞もいい。素敵です。ｗ−ｉｎｄｓ．のために日本語を習った。家族みたいな感じで彼らは本命です」と感激しきり。私設ファンクラブ「ｗ−ｉｎｄｓ．中国廣東群」の会長で、中国・江門市在住の幼稚園教諭（３６）は「歌とダンスがすごくうまくて、２３年間ずっと愛しています。子供たちも好きで運動会で楽曲を流したりする。これからもたくさんの音楽を出し続けてほしい」と願った。

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