かつて熱愛を噂された2人が、6年の時を経て同じクールの連続ドラマで視聴率を競い合う。視聴者はそんな運命のいたずらを来年4月期に目の当たりにすることになる。山下智久（38）と石原さとみ（36）が、フジテレビ系とテレビ朝日系のドラマで主演し、“視聴率対決”を繰り広げるのだ。

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今から6年前、2人が結婚するか否かで芸能マスコミが大騒ぎした。2017年、「女性セブン」が山下が石原のマンションを訪れる姿をスクープすると、その翌月に「FRIDAY」が“半同棲”生活という内容で2人の様子を報道。15年10月期のフジテレビ系“月9ドラマ”「5↓9〜私に恋したお坊さん」での共演がきっかけで交際に発展したという。

「この交際で特に印象的だったのは絶対にツーショットを撮らせなかったことです。それは実に巧妙でした。山下が石原のマンションを訪ねるときも彼の動線はあくまで正面のエントランスで、かたや石原はタイムラグを設けて裏口から仕事に向かうという動線でした。マスコミ泣かせのカップルでしたね」（当時現場で張り込んでいたカメラマン）

所属事務所も静観していたことから一部では公認の仲といわれ、その後、原宿や銀座などで、買い物や食事で出歩く2人の姿が目撃されるようになっていく。「山下が所属事務所幹部に結婚を直談判した」という情報も流れた。そんな過去を持つ2人が地上波の連続ドラマで同じクールに出演するわけだから、業界がザワつくのも無理はない。

「山下が主演を務めるのは現在、『いちばんすきな花』がオンエア中のフジテレビ系“木曜劇場”枠。19年4月期にTBS系で主演した『インハンド』以来、地上波の民放連ドラ出演は実に5年ぶりになります。彼の代表作と言っていい『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』を意識したような、人命救助がテーマの作品になるといわれています。ただ、問題はキャスティングで、これが非常に難航しているといわれています。大手芸能プロダクションの多くは、総じて山下主演のドラマへのブッキングに腰が引けている状態らしいのです。山下の旧ジャニーズ事務所退所のきっかけとなった未成年との飲酒＆お持ち帰り報道も関係しているのかもしれません」（ドラマ関係者）

役者としての立ち位置が非常に微妙なのは石原も例外ではない。青年実業家との破局後、別の男性との結婚・出産を経て、21年4月期の「恋はDeepに」（日本テレビ系）以来3年ぶりの連ドラ主演となるが、ドラマ関係者の見方は総じて実に厳しい。

「石原は18年7月期の日本テレビ系『高嶺の花』以降、視聴率的に苦戦続きなのが何とも気になります。この逆風にエリートサラリーマンとの結婚、そして出産が、視聴者にどんな影響を与えているのか。その答えが数字としてどう反映されるのか、テレビ関係者は注目しているわけです。2児の母になった宮崎あおい（38）も完全復帰に苦戦している現実があるわけですから」（芸能関係者）

それぞれが紆余曲折を経て怒涛の6年間を過ごしてきたわけだが、当時いわれた“禁断の恋”以上に難しい現実が待ち受けているのか否か。テレビ離れ、ドラマ離れといわれ続ける現在、どんな答えが出るのか注目が集まりそうだ。

（芋澤貞雄／芸能ジャーナリスト）

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