《あまちゃんのヒビキ一郎が逮捕とはじぇじぇじぇ!!》

【写真】「ほぼ裸で…」村杉容疑者出演の舞台、主演の長澤まさみの過激衣装が話題に

ベテラン俳優の逮捕を受け、ネットではその芸名ではなく代表作の役名を挙げて驚く声が上がった。

テレビでよく見る顔だが、名前は思い浮かばない。まだまだ知名度は低いものの個性的な脇役で実績のある俳優の村杉蝉之介（本名・村杉友一）容疑者（58）が、麻薬特例法違反の疑いで福島県警に逮捕されたのは12月11日午前8時29分のことだった。

東京都足立区西伊興の一戸建て住宅で暮らしているため、同県警は東京まで出向き警視庁竹の塚署で逮捕。密売ルートを追う鹿児島県警との共同捜査が実った。

「昨年11月上旬ごろから今年1月中旬ごろまでの間、ネット上で知り合った鹿児島県在住の20代の密売人から大麻などの規制薬物を購入し、都内の自宅にレターパックで郵送させ受け取った疑い。容疑を認めており、数万円単位で複数回にわたり購入する“上客”だった。福島県警は使用目的があったとみて尿検査を実施し、この売人が扱っていた大麻以外のMDMAやLSDなどの使用の有無も含め調べている」（全国紙社会部記者）

売人とは秘匿性の高いSNSでやり取りし、口座の取引記録から村杉容疑者が浮上したという。

「容疑者宅などの家宅捜索で、大麻の吸引器具が押収されている。送検時には白髪まじりの頭髪が乱れており、著名人だというのに疲労困憊している様子が見てとれた」（前出・記者）

NHK朝ドラ、大河出演の名バイプレイヤーが逮捕

群馬県中之条町の四万温泉出身。松尾スズキが主宰する劇団『大人計画』に1994年から加わった。テレビや舞台で活躍し、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のほか、今年の大河ドラマ『どうする家康』にも出演している。

「あまちゃんで演じたのはアイドル評論家のヒビキ一郎です。ご当地アイドルを追いかけるカメラ小僧としてまず登場し、のちに毒舌アイドル評論家に成り上がって再登場しました。2000年放送のTBS系ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』でのストーカー役が評価され、有名ドラマに次々と起用されるようになったんです。どうする家康では、信長・秀吉・家康いずれとも関係を築く老獪な政治家・徳善院玄以（前田玄以）を好演しています」

とスポーツ紙の芸能記者。

芝居だけでなく、同じ劇団の宮藤官九郎、阿部サダヲらと組むコントバンド『グループ魂』では“バイト君”の呼称でリーダーを務め、2005年にNHK紅白歌合戦への出場を果たしている。

「10代の頃から芸能界に興味を持ち、高校卒業後に上京して『日活芸術学院』で裏方の勉強を重ねたそうです。俳優になろうとは夢にも思わず、その後は家電量販店などで働いていましたが、27歳のときにたまたま目にした大人計画のオーディションに合格したのが役者人生の始まりでした」（前出・芸能記者）

長澤まさみに「キスが下手」

2017年には、女優・長澤まさみにとって初のミュージカル作品となる『キャバレー』でキスシーン有りの共演を果たしている。

「公開舞台稽古で、当時51歳の村杉容疑者は“長澤さんにキスが下手だと言われた”と明かし、長澤が“言ってない！キスしたときに唇を中央に寄せすぎて唇がかたいと言っただけ”と反論して報道陣を笑わせました。当時29歳だった長澤はストッキングにガーターベルトで胸元のはだけたセクシー衣装が話題を集めていました。村杉容疑者なりのリップサービスでしょうが、どこか自慢げな印象を抱いたものです」（同記者）

所属事務所はホームページで、

《関係者の皆様並びにファンの皆様へご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。現在は弁護士を通し事実確認を進めております》

などと謝罪コメントを掲載。

処分の目途などを確かめるため事務所に14日に電話すると、

「まだ何も話し合えていません。社内では何も決まっていません」

と対応に追われている様子だった。

出身地の中之条町では2013年から観光大使を務めている。逮捕後、同町のホームページから村杉容疑者の項目が消えた。

「所属事務所から逮捕されたと連絡があり、複数のメディアが容疑を認めていると報じたため削除しました。観光大使はノーギャラですが、容疑が事実ならば辞めてもらう方向で検討することになるでしょう。就任のきっかけは“グループ魂のバイト君が町出身者らしいぞ”との情報を掴んだためで、それ以前の出演作では存在に気付けませんでした。9月にテレビ東京のバラエティー番組『出没！アド街ック天国』で四万温泉が取り上げられたときは、番組内で地元グルメや温泉を紹介していただいたのに残念です。こちらには滅多に来ませんが、やさしくて真面目な人でしたよ」（中之条町・企画政策課の担当者）

観光大使の縁もあり、中之条町観光協会では昨年度、町内の温泉をPRするショートムービー3部作の『四万温泉編』に村杉容疑者を主役で起用。動画をホームページなどに掲載していたが、四万温泉編だけ削除した。

「制作予算は少ないですが、ノーギャラではないはずです。視聴数は期待したほどは伸びませんでした。村杉さんが演じたのは、都会暮らしなどに疲弊していい歌がつくれなくなった作詞家。四万温泉に浸かって地域の人たちと触れ合い、少しずつ癒されて創作意欲が湧いてくる役どころです。大河ドラマにも出て活躍がめざましかったので、これから視聴数が伸びると期待していました。撮影に立ち会った職員によると、穏やかで物腰が柔らかく、スタッフに対しても腰が低かったそうです」（中之条町観光協会の事務局長）

プライベートでは遠距離恋愛を経て2015年に結婚。約2年前から現在の自宅で夫婦で暮らしていた。

村杉容疑者の妻を直撃すると…

「ご夫婦で引っ越し挨拶に近所を回られ、旦那さんは控えめで、明るい性格の奥さまが主にお話しされました。私はあまちゃんを観ていたので、すぐ俳優さんと気付きました。『パリピ孔明』（※フジテレビ系ドラマ）に出演しているのも観ましたが、素顔は服装も地味めだし、清潔感あるきちんとした男性です。奥さまと仲良さそうに出かけるなど微笑ましいご夫婦です。ケンカする声は聞いたことがありません」（近所の住民）

どうして薬物に手を出したのか。自宅を訪ねると、村杉容疑者の妻とインターホン越しに話ができた。

ーー逮捕前に変わった様子はありませんでしたか

「捜査中なのでお話しすることはできないんです」

ーー仕事のプレッシャーなど事件の背景に心当たりはありませんか

「それもお話できません。ごめんなさい」

ーーどうして捜査中だと話せないのでしょうか。奥さまのご判断ですか

「そうですね、はい」

ーー奥さまの生活にも影響が出ていると思いますが、思うところをお聞かせいただけませんか

「それもお話しできないですね。せっかくいらしていただいたのにすいません」

仕事も、私生活も、充実著しい環境にあったはずなのに、それでも心の隙間に入り込んだ薬物の怖さ。レターパックで大麻を受け取った自宅の敷地内には、シャンパンの空き瓶が4本転がっていた。

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