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昨年末、『週刊文春』で女性への性加害疑惑が報じられた、人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志（60歳）。自らの欲求を満たすため、高圧的に女性に迫る様が伝えられると、世間はそれに驚愕した。

すると過去に「ゲス不倫」が報じられた芸能人のほうが「まだマシ！」との声も聞こえてきたのだ。はたしてその背景とは――。

事実無根なので闘いまーす

《事実無根なので闘いまーす。》

1月8日、人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志（60歳）は自身のX（旧Twitter）にこう投稿していた。

松本人志のXより。結局その後、同番組への出演は見送られることに

昨年12月27日発売の『週刊文春』で、2015年、松本が都内のホテルで女性に性行為を強要していた、とする内容が報じられた。記事中では被害女性らが当時の状況を生々しく証言しており、一連の行為に世間は仰天した。

同誌が伝えたあらましはこうだ。

被害を明かしたA子さんはスピードワゴンの小沢一敬（50歳）らが開いた飲み会に参加、松本と出会う。その席で行われた「ゲーム」中、ベッドルームで二人きりになった際にA子さんに対して、松本はわいせつな行為を強要してきたという。

拒否し続けるA子さんだったが、松本は「俺の子どもを産め」などと迫ったとされる。飲み会が始まった直後、小沢はA子さんを含む参加女性3人に「怒らせるようなことをしたら、この辺、歩けなくなっちゃうかもしれない」などと、その後合流する松本の存在を、遠回しにほのめかしていたともいう。

文春と吉本は全面対決へ

松本人志といえば、日本の芸能界のトップに君臨する人物。権力と財力を兼ね備え、社会的知名度も高い、となれば、一般女性が歯向かうのは難しいだろう。

「特にタレントの卵や芸能界を目指している女性ならなおさらです。一般女性であっても、拒否したら何をされるかわからない。さらに暴行される恐怖から防衛本能が働き、従うほかなかったのではないでしょうか」（女性週刊誌記者）

しかし、松本側も文春報道に黙っていない。自身もSNSなどで事実無根を繰り返し訴え、1月8日には所属する吉本興業が松本の芸能活動休止を発表した。

吉本興業ホームページより

12月27日に吉本興業から発表されたコメントには、「当該の事実は一切なく、記事はタレントの社会的評価を著しく低下され、その名誉を毀損するもの」などと記されてており、さらに松本は裁判に注力することで、全力でお笑いに取り組めないことを活動休止の理由としていた。

一方の週刊文春編集部は、「一連の報道には十分に自信を持っている」とコメントしており、吉本興業と週刊文春の全面対決となることは必至だ。

松本は2009年に結婚、同年10月に長女が誕生した、一児の父であり、娘を溺愛していることは有名だ。そんな松本に湧いた性加害疑惑。

そもそも松本の行為は「不倫」なのだろうか。

相方の株が上がった!?

「今回の松本さんの行為と、これまで芸能人が散々叩かれたような”ゲス不倫”を同列に語るのは違うと思います。彼のしたことは犯罪行為であり、被害女性だけではなく後輩芸人へのパワハラも孕んでいるように見えます。

私が不快感を覚えたのは、全てを後輩にお膳立てさせ、自分ひとりでは何もできないところです。さらに、女性たちが松本さんに好意を示さないと怒って帰ったこともあったといい、彼が周囲にイエスマンしか置かない“裸の王様”状態だった様子が伺えます」

そう指摘するのは、女性問題にも詳しい芸能ジャーナリスト。さらにこうも付け加える。

「松本さんの性加害疑惑を受けて、相方の浜田雅功さん（60歳）をはじめとした、これまでゲス不倫と叩かれた有名人たちの株が上がっているんです」

いったいどういうことか。

好みがブレていない浜田

「松本さんに比べると、それぞれ相手をちゃんと”人”として扱っていると思います。多目的トイレで性行為をしたアンジャッシュの渡部さんさえも、です。それだけ松本さんのした行為は非人道的というか、権力を持った人間が弱者には何をしてもいいという構図に見えました」として、相方・浜田の不倫報道を振り返る。

「昨年、浜田さんが24歳女性と不倫していたことを写真週刊誌『FRIDAY』がスクープしました。記事では、女性が浜田の好物のフレンチクルーラーを持って行ったところ、涙を流して喜んだ、という内容が話題になりました。

さらに浜田さんは『気分がいいから』と30万円まで相手女性に持たせました。かたや松本さんは行為の後、タクシー代として女性たちに5000円〜1万円を渡して帰らせたといいます。確かに2人ともハイクラスホテルに女性たちを呼び出していたとはいえ、報じられた女性への態度は明らかに異なっています。

さらに浜田さんの場合、その前に不倫が報じられた元タレント女性は、妻の小川菜摘さんにそっくりでした。不倫行為は良くないですが、妻の小川さんも許しているし、ブレない好みという点においても、不特定多数の女性と対等に付き合っていないとされる松本さんとは、明らかな違いがあります」（前出の芸能ジャーナリスト）

さらにこの芸能ジャーナリストによると、あの「ゲス夫」として知られる芸能人たちの株が上がっているという。

後編記事『松本人志「性加害疑惑」の陰で…「多目的」渡部建・「アパ」袴田吉彦のほうが「マシだった！」と錯覚する人が「続出する理由」』では、さらにこの話題を深堀りしていきます。

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