大みそかの「紅白」に薬師丸ひろ子（59）が特別出演。代表曲「セーラー服と機関銃」を昔と変わらぬ伸びやかな声で熱唱した。

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「『なるべく当時のまま、お届けしたい』と42年前とキーも節回しも変えず。薬師丸の歌唱に対するポリシーを感じた」（音楽記者）

港区で育った薬師丸は13歳で角川映画「野性の証明」のオーディションに合格。デビューを果たした。

「角川春樹社長が『どうしてもあの子がいい』と惚れ込んだ。演技経験はなくとも役に入り込める純粋さと素人離れした演技力には主演の高倉健も感心したようで、その後も可愛がっていました」（映画関係者）

離婚した玉置とも関係は良好

「玉置浩二との結婚を機に芸能活動を休止して家庭に入った」

立て続けに角川映画に出演した薬師丸は「ポスト山口百恵」と呼ばれ、1981年「セーラー服と機関銃」では主題歌を任され歌手としても大成する。

「薬師丸の音楽センスが作曲家を唸らせ、急遽起用された。透明感のある声でアイドルとは違う正統派の歌手でした」（同前）

大学受験の為に1年半の休業を挟み松田優作主演「探偵物語」で復帰。「Wの悲劇」などヒット作に出演を続け、映画界の「姫」になる。広尾に購入した億ションの一室に21歳で個人事務所を設立。独立後も順調のなか、91年、楽曲を提供され知り合った玉置浩二とハワイで結婚。

「女優として脂の乗った26歳でしたが、薬師丸は結婚を機に芸能活動を休止。世田谷に建てた両親との二世帯住宅で玉置を支え家庭に入った」（芸能デスク）

だが、7年で夫婦生活は破綻した。

2歳年上のNHKカメラマンとの熱愛も発覚

「玉置が知人に『息苦しかった』とこぼしたように、離婚の原因は玉置と義父との確執と言われた」（同前）

だが、離婚のダメージはなかった。スポットライトの当たらない面白さを知ったと述懐するように、主役に固執せず、脇役で光るようになる。「ALWAYS三丁目の夕日」の母親役では日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど新たな一面を見せ続ける。

2013年、「あまちゃん」に女優役で出演したのも記憶に新しい。挿入歌「潮騒のメモリー」もヒットし、放送後の19年に三陸鉄道リアス線全線開通記念でミニライブが開催されるなど、「あまちゃん」は薬師丸にとっても代表作に。

一方の私生活では2歳年上のNHKカメラマンとの熱愛が発覚している。

「二世帯住宅から両親はすでに転居しており、薬師丸とお相手は今も事実婚を続けていると見られています」（女性誌記者）

今年還暦を迎える。自らの望むペースで作品を選び、歌を歌う薬師丸。「カ・イ・カ・ン」は続く。

（「週刊文春」編集部／週刊文春2024年1月18日号）

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