芸能ニュースなどの芸能情報から掲示板で雑談!

芸能速報チャンネル ごしっぷる

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ (全5枚)

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ
松本人志さんの性加害疑惑問題は今後どうなっていくのでしょうか?写真は「探偵!ナイトスクープ」局長に就任した当時の松本人志さん(写真:共同通信)

2023年の年末、週刊文春によってダウンタウン松本人志氏の性加害疑惑が報道され、芸能界は騒然とした中で2024年を迎えた。

文春・告発者と、吉本興業・松本氏、それぞれの主張は平行線をたどっている。芸能事務所、テレビ局、広告主(スポンサー企業)の各社は、状況が見えない中で対応を迫られることになっている。

昨年のジャニー喜多川氏による性加害問題以降、取引先各社の対応は大きく変わってきたように見える。現時点での動向と、各社のリスク対応のあり方を整理してみたい。

3カ国語で行われた、松本さんの「活動休止」発表

吉本興業・松本氏の動きで大きかったのが、1月8日に松本人志氏が「当面の間活動を休止」すると発表したことだ。この発表は、吉本興業の公式サイトで行われているが、日本語、英語、中国語の3カ国語で発信されており、世界に向けて広く発信しようという意図がうかがえる。

活動休止の理由として「このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまう」と説明されている。

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ
吉本興業が発表したリリース(画像:吉本興業HPより)

たしかに、テレビ局や広告主(スポンサー企業)としては、事実関係が曖昧で、状況が二転三転している状態が、もっとも対応がやりづらい。番組出演やスポンサーを取り下げるか継続するかの判断が難しくなるし、どちらを選択しても批判を浴びてしまう。

関係各社への配慮としては、活動休止は適切な判断であると言える。また、こうした問題が発生した場合、下記の3点を並行して対応する必要がある

?事象それ自体への対応(今回の場合は、文春・告発者との向き合い)

?ビジネス面での対応(特に取引先との関係維持)

?広報対応(メディアやSNSの炎上への対応)

芸能人の場合、特に松本氏のような大物となると、メディアの注目度も高く、?が非常に重要になるし、これを誤ると?にも大きく影響してしまう。いったん、活動を休止して、?に注力することで、ビジネス機会は失うが、?、?の部分の対応も最低限に抑えることができる。

ただ、気になる点もある。松本氏がX(旧Twitter)アカウントで直近まで情報発信を続けていたことだ。

活動休止を発表する直前には、会合の仲介者だと報道されているスピードワゴン小沢一敬氏に告発者が送ったとされるLINEのやりとりのキャプチャ画像を「とうとう出たね。。。」というコメントと合わせて投稿。活動休止公表の同日と翌日にも、フジテレビ系列の「ワイドナショー」に出演することを告知している。

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ
(画像:松本人志さんのXより)

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ
(画像:松本人志さんのXより)

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ
(画像:松本人志さんのXより)

上記の投稿は、メディアでも報道されたほか、SNS上でも賛否両論の物議を醸すに至っている。1月13日時点ではそれ以降の投稿はないし、「ワイドナショー」への出演も取りやめとなっている。

松本氏にはいろいろと言いたいことはあるのだろうが、活動休止を表明したのであれば、それ以降はSNSの投稿を控えるのが望ましい。これではアクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなもので、活動休止の効果が薄れてしまう。

なぜ吉本・松本氏は記者会見をしないのか?

吉本興業、あるいは松本氏が記者会見を行わないことに対して批判もある。直近で見る限り、記者会見が開かれそうな気配はないし、当面は開かれることもないと思われる。

もちろん、松本氏が主張するように、文春の報道が「事実無根」なのであれば、記者会見を開いて堂々と主張すればよい。

しかし、今回の場合は争点となる「事実」の範囲が曖昧だ。性加害が行われたと報道されている飲み会について「事実」のレベルはいくつかある。

1.飲み会そのものが開かれていなかった

2.飲み会は開かれていたが、性行為、あるいはそれに類するものはなかった

3.飲み会は開かれており、性行為、あるいはそれに類する行いはあったが、合意のものであった

4.飲み会は開かれており、性加害、あるいはそれに準ずる行為があった

吉本興業、あるいは松本氏が記者会見を開いたとして、記者からは、報道されている内容である4を想定しての厳しい質問が出ると想像される中、どう事実関係を調査・認定して、かつ説明するかという難しい問題がある。

文春の報道がまだ今後も続く可能性もあり、記者会見を開いて自己の正当性を主張したとしても、もしその後にそれを否定する新たな報道が出てしまうと、主張の正当性は揺らぎ、記者会見を行った意味も薄くなる。

文春も告発者側も対抗姿勢を示していることを考えると、少なくとも相手側からの反論もなく、そのまま事態が収束していくとは考えにくい。今の時点では「活動休止」が松本氏サイドがとれる適切な対応といえるだろう。

迅速に対応したメディアとスポンサー企業

続いて、この騒動についてのメディアと広告主(スポンサー企業)の対応について触れたい。一言で言うと、両者ともに「迅速な対応を行った」と言えるだろう。

まず、NHKが1月2日、翌日放送予定のスピードワゴン小沢氏の出演番組の放送を見合わせるという判断を行った。なお、小沢氏は性加害が行われたと主張されている飲み会を設定した(週刊誌的に言えば「女衒役」)ように報じられている。

この段階では、小沢氏の所属事務所のホリプロコムから「私どもからお話することはございません」というコメントが出ているのみだった。

事実確認ができていない段階で放送を見送るのは、何らか表に出てこない事情があったとも想像されるが、少なくともその時点で「(小沢氏、および所属事務所は)十分に説明責任を果たしていない」という判断があったのではないかと筆者は考える。

1月9日に入り、ホリプロコムは文春の報道内容を「小沢の行動には何ら恥じる点がない」「特に性行為を目的として飲み会をセッティングした事実は一切ない」と否定したうえで、小沢氏の活動継続を発表したが、1月13日に一転して、活動自粛を発表している。

そこには、取引先であるメディアやスポンサー企業への配慮があったのだろうが、小沢氏側の主張の正当性が揺らいで見える結果ともなってしまっている。

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ
当初は活動継続を公表したものの…(画像:ホリプロコムHPより)

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ
直後に一転、活動自粛を発表した(画像:ホリプロコムHPより)

その直後から、民放番組でも松本氏出演の番組の提供スポンサー表示が消えたり、番組内のCMがACジャパンに差し変わったりしている。年始の能登半島地震やそれに続くJALと海保機の航空機事故などで自粛モードにあったことは事実だが、それだけでは説明はできない。

松本氏の報道を受けて放映を見送ったといった表明はなされてはいないものの、「いったん、放映や社名表示を取り下げて様子を見る」という判断が各企業でなされたであろうことは想像に難くない。

ジャニーズ問題を経て変わった「空気」

ジャニー喜多川氏の性加害事件では、昨年9月7日に旧ジャニーズ事務所の記者会見で正式に事務所側が性加害を認めるまで、テレビ局もスポンサー企業も出演タレントの起用を続けていた。その直後にドミノ倒しで起用を取り下げたことに対して、「手のひら返し」という批判がなされた。

起用する側としては、「事実確認ができていない段階で取り引きを打ち切るのは好ましくない」という判断があったのだろう。しかし、ジャニーズ事務所の性加害問題について事後に明らかになった想定以上の被害の規模や、自殺者まで出てしまった顛末を鑑みると、事実が確定していない段階でも「状況を注視する」「推移を見守る」として判断を先送りすることは、「責任逃れ」と批判されかねない状況にある。

芸能関連に限らず、企業のリスク対応のトレンドは、「疑わしきは静観」から、「疑わしきはいったんストップ」へと移行しつつあるといえる。それは昨年に起きた一連のジャニーズ騒動への対応で右往左往した日本企業が学び取ったことかもしれない。

(西山守:マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授)

松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ 松本人志と吉本興業が記者会見しない理由 疑わしきはストップ 外部サイト 松本人志「性加害騒動と活動休止」混沌招く5大論点 「紅白歌合戦」最低視聴率でも評価悪くないワケ 「マヂカルラブリー論争」が起きる日本国民の凄さ

この芸能ニュースに関連する芸能人

  • +お気に入り登録

関連芸能ニュース

元なでしこ・丸山桂里奈「引退のグッズができて」引退理由にスタジオ悲鳴

元なでしこ・丸山桂里奈「引退のグッズができて」引退理由にスタジオ悲鳴

元なでしこジャパンでタレントの丸山桂里奈(41)が30日放送の日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」(火曜午後8時)に出演。「大人なのによく怒られちゃう有名人それでもめげずに頑張るぞSP」に登場し、引退までの経過を明かした。 「最初に引退するっていうきっかけになったのが、ツイッター(現X)で『今年が...
人の手料理に「文句を言うのは『違う』と思う」「まず感謝」 テニプリ声優の言葉に反響「本当に心に刺さる」

人の手料理に「文句を言うのは『違う』と思う」「まず感謝」 テニプリ声優の言葉に反響「本当に心に刺さる」

アニメ「テニスの王子様」跡部景吾役などで知られる人気声優・諏訪部順一さんが2024年4月30日、「家族や恋人や友人が作ってくれた食事に文句を言うのは『違う』と思う」とXで持論を述べた。 投稿は、「諏訪部さんのこういう考え方本当に素敵」などと反響を呼んでいる。 「『作ってくれた』というだけでまず感...
「踊る大捜査線」新作映画は2部作、最新映像で室井慎次の“今”が明らかに「無職です」

「踊る大捜査線」新作映画は2部作、最新映像で室井慎次の“今”が明らかに「無職です」

3月18日に再始動が発表された「踊る大捜査線」。映画『踊る大捜査線THEFINAL新たなる希望』(2012年)以来、12年ぶりに製作される新作映画は、二部作。各タイトルと公開日は、『室井慎次敗れざる者』が10月11日公開、『室井慎次生き続ける者』が11月15日公開に決定した。本日は、最新映像が解禁となった。 【...
「ガキ使」浜田雅功「俺と一緒で相方がいない」有名芸人が現る まさかのポンコツ逆噴射に番組騒然 浜田「話になれへん」

「ガキ使」浜田雅功「俺と一緒で相方がいない」有名芸人が現る まさかのポンコツ逆噴射に番組騒然 浜田「話になれへん」

28日放送の日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」では企画「脳をフル回転!なんやったっけ?部」が行われ、ガキ使チームVSドリームチームが対決した。 冒頭で浜田雅功がガキ使メンバーを集め、相手チームを「対戦相手、いまから出てくるけどガラクタ」と一刀両断。「問題児が約2名ほど、...

コメント(0)

名前
コメント
※必須
http://scoopire.net