俳優の宮沢氷魚（２９）と女優の黒島結菜（２６）が１６日、事実婚していることを公表した。ＮＨＫ連続テレビ小説「ちむどんどん」で夫婦役を演じた２人の人柄に担当記者が迫った。

＊＊＊

天は二物を与えず。「神は一人の人間にいくつもの才能を与えることはない」という意味だが、宮沢は国際基督教大卒業の高学歴で英語も堪能、加えて１８４センチの高身長で性格も謙虚で実直。古人の思いもひっくり返すような人間だ。

父は元「ＴＨＥＢＯＯＭ」のボーカル・宮沢和史（５７）、母にはタレントの光岡ディオン（５８）を持つ。“２世俳優”は親の七光りを嫌って、両親について語りたがらないが、氷魚は「『島唄』は歌えるか？」など父のヒット曲に絡めた問いにも「歌えますが、歌が得意でないので人前では歌わないです」と正直に回答、あっけらかんとしていた。

宮沢は２０１７年のＴＢＳ系連続ドラマ「コウノドリ」で俳優デビューした。当時、同局プロデューサー・鈴木早苗氏は「お坊ちゃま感や、のびのび育った雰囲気を生来持ち合わせている」と評したが、芸能界に身を投じても全く擦れていない。まさに言い得て妙だった。

２０２０年、第４５回報知映画賞新人賞受賞時のインタビューでは、自らの俳優の原点が米・ハリウッドだったことを明かした。小さい頃から両親の姿を見て育ち、物心ついた時から芸能界を意識。米人気映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を１０歳の時にビデオで見て以来４０回以上、テープが擦り切れるまで夢中になり、「いつかハリウッド映画に出たい」と海外進出の夢を膨らませていた。

氷魚という名前はアユの稚魚で「琵琶湖に多く住んでいて、冬になると琵琶湖は凍ったりするんですけど、それを乗り越えていくんですね。どんな変化や環境にも対応できるようにと付けられたらしいです」。新たな環境に身を置いても、宮沢は芸能界の大海を泳ぎ続けるだろう。

（増田寛）

◆宮沢氷魚アラカルト

▼スタイル抜群２０１５年「第３０回メンズノンノ」専属モデルオーディションでグランプリを獲得

▼英語堪能幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、国際基督教大時代も米国に留学。

▼スピーチも映画「エゴイスト」の記者会見が外国特派員協会では流ちょうな英語を披露

▼趣味野球、陸上、クロスカントリーと多岐にわたり、野球では横浜ＤｅＮＡベイスターズのファン

外部サイト 【写真】父の「ＴＨＥＢＯＯＭ」宮沢和史 【写真】「ちむどんどん」披露宴オフショットが「感動的」「二人ともお似合い」片岡鶴太郎が公開 【写真】和彦役の宮沢氷魚「ちむどんどん」撮影終了を報告ヒロイン役の黒島結菜に「何より感謝」

• 
•