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「不適切にもほどがある!」初回 不適切&小ネタ連発にネット爆笑

「不適切にもほどがある!」初回 不適切&小ネタ連発にネット爆笑

俳優の阿部サダヲ(53)が主演を務めるTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)は26日、15分拡大で初回を迎えた。話題のシーンを振り返る。

<※以下、ネタバレ有>

宮藤官九郎氏がオリジナル脚本を手掛けるヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の阿部&宮藤氏&同局・磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりのタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまう“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与える。

第1話は「頑張れって言っちゃダメですか?」。1986年――。小川市郎(阿部サダヲ)は生徒たちから「地獄のオガワ」と恐れられる体育教師。一方、一人娘・純子(河合優実)の非行に手を焼いていた。ある日、市郎はいつものようにタバコを吸いながらバスで帰宅中、ウトウトしてしまう…。目が覚めると、市郎の目に飛び込んできたのは、見たこともない異様な格好の人々と何となく変わっている景色だった。何とか見つけた馴染みの喫茶店。事態がのみ込めない市郎は動揺。犬島渚(仲里依紗)のビールを勝手に飲み干し、口論になってしまう…という展開。

冒頭、放送スタートと同時に、劇中の不適切と感じられる表現に対し、予め“お断りテロップ”が流れた。

「この作品には、不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年同時の表現をあえて使用して放送します」

ファーストシーンから「おい!起きろブス!盛りのついたメスゴリラ!」(市郎)「うっせえなあ!クソじじい!」「うるせえよ、クソチビ!」(純子)と“不適切”な台詞の応酬。

市郎は野球部のコーチも。ウサギ跳び1周、水を飲むとバテる、連帯責任のケツバットと「地獄のオガワ」らしい指導を行う。

令和にタイムスリップした路線バスの車内。ワイヤレスイヤホンをしている他の乗客に「耳からうどん垂れてますよ」「耳からひじき垂れてますよ」とツッコミ。バスを降りると、路上の人たちが使う加熱式タバコ「IQOS(アイコス)」やスマートフォンなどを不思議そうに見つめ、コンビニでタバコ「ハイライト」の価格520円(86年は170円)に驚いた。

渚と口論した後、トレイに入ると、壁に不思議な穴。くぐり抜けると、86年に戻った。

純子に一目惚れした少年・向坂キヨシ(坂元愛登)は市郎の中学への転校生。野球部に入れ、厳しいノック。令和の社会学者でキヨシの母・向坂サカエ(吉田羊)が学校に乗り込んできた。

市郎は校長室でもお構いなくタバコ。「男のくせに」などのキヨシへの発言をサカエから咎められた。市郎は「愛のムチ」と説明。「更年期?」などと失礼な発言を繰り返し、サカエは「怒り通り越して、逆に興味深い」と呆れた。

市郎は渚に会いたい。時刻表に隠れたバスの便=タイムマシンを見つけ、再び現代へ。昭和にいたいキヨシはバスを降り、サカエも乗り損ねた上にスマホを落とした。

令和の居酒屋。純子が憧れる“ムッチ先輩”こと秋津睦実(磯村勇斗)に似たアプリ開発会社の社員・秋津くん(磯村勇斗)は後輩・加賀ちゃん(木下晴香)からハラスメントを訴えられた。先輩社員・田代(咲妃みゆ)は「こういう時代だから、褒める時も言葉選ばないとね」。市郎は端末からのセルフオーダーがうまくいかず、炙りしめ鯖が続々と届く。

「で、どういう時代?」

「頑張れって言われて、会社休んじゃう部下が同情されてさ、頑張れって言った彼が責められるって、何か間違ってないかい?だったら彼は、何て言えばよかったの?」

「何だよ寄り添うって、ムツゴロウかよ。そんなんだから時給上がんねーし、景気悪いんじゃねーの?挙げ句の果てにロボットに仕事取られてさ」

「こんな未来のために、こんな時代にするために俺たち頑張って働いてるわけじゃねえよ!期待して、期待に応えてさ、叱られて励まされて頑張って、そうやって関わり合って強くなるのが人間じゃねえの?」

市郎、秋津くん、田代、先輩社員・鹿島(菅原永二)は激論。そして秋津くんが「♪話し合いましょう〜」と歌い始める。突然のミュージカルシーン。「どんな正義も振りかざしたら圧になる」(田代)「それが組織」(鹿島)「拳と拳で語り合えばいい」などと踊り、それぞれの心情を歌い上げた。

喫茶店に戻った市郎。渚と秋津くんに自分はタイムスリップしてきたと告げた。しかし、トイレに入ると、小泉今日子のポスターがない。過去に帰れない――。

市郎が「薄くてツルっとしたの」(スマホ)に興味津々になるなど、昭和と令和のギャップを小ネタにして随所に散りばめ、笑いを誘発。“不適切”な発言を連発も、阿部がどこか憎めないダメおやじを好演した。終盤はハラスメント問題をミュージカルシーンに昇華。コンプラ時代への問題提起、一石を投じる展開となった。

SNS上には「時代を逆手に取った爆笑ミュージカルドラマ」「不適切極まりないねんけど、何故か笑いが止まらん。阿部サダヲさんがいい俳優さんだからか」「地上波でおっぱいが見たいんだ…!が名言すぎるw」「炙りしめ鯖で埋め尽くされてるテーブル、人生で初めて見たw」「急にミュージカル展開w」「(終盤の展開が)意外と深い」「ただ単に懐かしいとか面白いだけでなく、考えさせられる。流石、クドカン」などの声が続出。話題を呼んだ。

次回は第2話「一人で抱えちゃダメですか?」(2月2日)が放送される。

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