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昭和63年デビューも鳴かず飛ばず…両親の介護終え60歳で再びアイドルに

昭和63年デビューも鳴かず飛ばず…両親の介護終え60歳で再びアイドルに

“アイドル戦国時代”ともいわれている昨今。こんな異色の存在も登場した!“キラキラ王子”こと和泉静令(いずみ・よしのり)さん。「令和」の文字を含むその芸名で、目指す舞台はやはり……。その意気込みを聞いてみた!

【写真】正統派?昭和63年にデビューした時の初々しいアイドル時代

令和という元号に運命を感じる

「新元号の『令和』が発表されたとき、不思議な親しみを感じたんです。何だろうと思ってよく見ると、僕の芸名にその2文字が入っていた!」

そう笑顔で話すのは、歌手の和泉静令さん。たしかに、芸名の頭とお尻には「和」と「令」の文字が─。和泉さんがメジャーデビューを果たしたのは、さかのぼること1988年(昭和63年)のこと。なんと30年以上も前に、令和の元号を先取り(!?)していたことになる。

「デビューしたものの鳴かず飛ばずで、平成の間はほとんど休業状態でした。しかし、令和という元号に運命を感じて、もう一度立ち上がろうと思いました」(和泉さん、以下同)

真剣なまなざしで力強く宣言する。だが、先ほどから気になって仕方がないのは、まばゆいほどのキラキラした衣装。和泉さんが、身振り手振りを交えて熱く語れば語るほど、衣装に反射した光がわれわれの目に飛び込んでくる。まぶしい!

「活動を再開してからは、“キラキラ王子”のキャッチコピーをうたわせてもらっています。35年前はこうじゃなかったんですよ。でも、やるからには皆さんを楽しませたいし、覚えてもらわないと」

再起を誓う60歳のキラキラ王子。その覚悟とインパクトは、どういうわけか人を魅了する。昨年12月には、なんと(!!)とんねるずの木梨憲武さんが作詞を手がけた新曲『恋を見上げた』をリリースしたほど。ただのイロモノ歌手と思うなかれ。そのカムバック劇は、ドラマに満ちている。

「子どものころから、山口百恵さんをはじめとしたアイドルが好きでした。いつか自分も、華やかなステージで歌える歌手になりたい。そんな夢を抱いていたんです」

数々のオーディション番組に応募し、夢を模索した。デビューしたのは24歳のとき。
当初は、自費でレコードを制作したインディーズデビュー(ビクターレコード)だったが、その内容が東芝EMIの目に留まり、3か月後に移籍。

「想定していたよりもだいぶ遅いデビュー」と苦笑するが、昭和最後の63年、『大阪LastNight〜素直になんでなられへん〜』で、執念のメジャーデビューを果たした。芸名は、自ら考えたという。

「僕は大阪府和泉市出身なんです。水前寺清子さんや故・八代亜紀さんのように、出身地を芸名にしようと考えた。その上で、字画の良い芸名にしようと思って、『静令』という名前に行きつきました。姓名判断鑑定士の方からもお墨つきをいただいたのですが、『ただし晩成型の名前です』と釘を刺されたことを覚えています(笑)」

売れるまで10年くらいは辛抱かな─。そう考えていた。まさか平成の間、ずっと雌伏するとは夢にも思わなかった。しかし、自ら命名したこの名前が、後年、運命の復活劇を生むのだから人生はわからない。

両親の介護時期は「歌を忘れたカナリア状態」

大阪を拠点とする歌手として活動を始めた和泉さんだったが、思うような結果を得ることはできず、34歳のとき、上京を決意する。

「大阪でくすぶっているくらいだったら、東京で勝負してみようと思ったんです」

朝は新聞配達、いくつかの仕事を掛け持ちしながら、日の目を見るため奔走した。しかし、場所が変わっても売れることはなかった。

「東京には10年近くいました。大阪に戻ることになったのは、両親の介護のため。僕は長男なので、親の面倒をきちんと見なければいけないという責任感がありました。ただ……父は多動タイプの認知症だったので、本当に大変でした。ずっと注視していないといけないので、まともに寝られない日々が続きました」

この時期を、和泉さんは自ら「歌を忘れたカナリア状態」と自虐的に笑う。歌手としての仕事はほとんどない。生計は、飲食店の収入で立てていた。歌手として引退することは考えなかったのか?そう問うと、

「何度もあきらめようと思ったことはあります。でも、やめることができなかった。年に1回のステージでも、『お仕事は何をされているんですか?』と聞かれたら、『歌手です』と答えていました。ずっとボイストレーニングもしていたし、何より夢を叶えた職業ですから」

2016年(平成28年)、「3年後の2019年(平成31年)4月をもって平成が終了する」ことが決定した。

「先に母が亡くなると、父も後を追うように亡くなりました。平成が終わるとともに、僕の介護生活も終わりました」

辛苦の日々から解放され、しばらくすると新元号が発表された。「火が付いたんです」。和泉さんが笑う。

「鮮度が大事だと思ったので、令和元年中にリリースしないといけないと。旧知の仲である作曲家の山本寛之先生に連絡を取ると、急いで先生のいる東京まで車を飛ばしました。車中はボイトレ施設だと思って、延々と発声しました。限られた環境でも、できることってあるはずですから」

令和元年12月、山本寛之プロデュース作品として、『陽光』『今、青春のとき』『人生は廻り舞台』をリリース。30年の時を経て、和泉静令はよみがえった。

「名前の物珍しさもあって営業も増え、ようやく風が吹いたと思いました」

ところが─。再デビューから1年後、新型コロナウイルスが来襲。営業の仕事は、すべて吹き飛んでしまった。

「歌を配信動画で届ける際、少しでもインパクトがあったほうがいいと考え、スパンコールなどの派手な衣装を着ていたんです。すると、ファンの方が『キラキラ王子、ありがとう』とコメントをしてくれたんですね。以後、その呼び名が独り歩きしていき、僕もよりキラキラのものを着るようになったんです」

ケガの功名とは、まさにこのこと。思わぬ副産物ももたらした。

「自分で命名しておいて言うのも変ですけど、和泉静令って何て読むのかわかりづらいですよね(笑)。特に、『静令』はほとんどの人が読めない。ですから、『キラキラ王子って呼んでください』と伝えています。僕自身、この呼び名に助けられている」

作詞を担当した木梨憲武が「キラキラ、がんばれ」とエール

特異なキャラクターは局地的な話題を呼び、現在の所属事務所の目に留まる。2023年は松平健さん、桜ちかこさんとともに、サマースペシャルコンサートにも登場した。

「松平さんが、『マツケンサンバ』を踊る横で、僕も金のキラキラ衣装を着てしまった……銀のキラキラにするべきでした。猛省しました」

もはやキラキラ王子にしかできない反省だろう。なんでも、自宅には多種多様なキラキラ衣装があるそうで、「部屋全体がミラーボールのようになってしまい、日中は太陽の光が反射して目を開けていられない」と言う。

エピソードまでまぶしすぎる。だが、ようやく日の目を見たのだから、これくらいまぶしいほうがいいのかもしれない。

作詞を手がけた木梨憲武さんは、「キラキラ、がんばれ」とエールを送り、同じく和泉さんを応援する所ジョージさんも「“後見人”として、60歳からの再チャレンジに期待している」と背中を押す。キラキラ王子には、不思議な魅力があるのだ。

「ラストチャンスではなく、ラストチャレンジだと思っています。歌手になるという夢は30年前に叶えているんです。あとは、『紅白』をはじめとした、歌手としての目標を達成するだけです。こういう60歳がいてもいいですよね?(笑)」

鮮烈な存在感は、衣装以上に光を放つ。和泉静令の「これから」は、まばたき厳禁だ。

取材・文/我妻弘崇

いずみ・よしのり大阪府和泉市生まれ。1988年(昭和63年)、東芝EMIより『大阪LastNight〜素直になんでなられへん〜』でメジャーデビュー。その後、苦難のときを経て、32年ぶりに歌手として再起。「キラキラ王子」のキャッチフレーズとともに、『新歌謡曲の匠』(BS12)などで活躍中。

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