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人気芸人が不祥事を起こし、メディアから干されることが珍しくない昨今。たとえばアンジャッシュの渡部建やジャングルポケット・斉藤慎二は女性スキャンダルで世間の好感度が下がり、テレビへの露出は今ひとつといったところだ。そんな彼らが復活の兆しを見せているのは、人気お笑いコンビ・千鳥の功績によるところが大きい。

「アンジャッシュの渡部さんはメディア復帰第一弾として、『白黒アンジャッシュ』に出演しました。しかし相方の児嶋一哉さんがガチ説教する内容となってしまい、結果的に放送事故と揶揄されるまでに。そんな中で救いの手を差し伸べてくれたのが千鳥さんです」（芸能関係者）

渡部は千鳥が進行を務める『チャンスの時間』（ABEMA）に出演。千鳥に着ている衣装や靴をいじられたり、今でもベンツに乗っていることなどを暴露して笑いを誘った。

「千鳥が渡部さんを美味しくイジってくれたことで、渡部さんの扱い方がわかったのでしょう。あの番組に出演後、風向きが変わって仕事のオファーも増えたようです」（お笑い関係者）

渡部はさらに千鳥がMCを務めるNetflixの『トークサバイバー！〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜』にも出演している。≪（文春の）売上げ４億円だってよ。俺は数百万で揉み消そうとしたよ≫など自虐ネタを披露。視聴者から

「渡部が無双すぎ」

「ほぼ自虐ネタで面白すぎる。この路線で復活してほしい」

といった声も聞かれた。

パワハラで話題となったTKOの木下隆行も『チャンスの時間』や『相席食堂』（テレビ朝日系）に出演している。本格的なメディア復帰となった『チャンスの時間』では、ペットボトル飲料を飲んだノブが≪コレが当たったら痛いだろうなあ≫と呟いたのを聞いて笑いを噛みしめるシーンも。

投資トラブルのあった相方の木本武宏は『トークサバイバー！』に出演。“木本が言うはずのない全く反省していない一言”を言わされる企画で、≪また一から『キングオブコント』頑張るわ。でも俺らファイナリストやから準々決勝からでええやんな≫のセリフにネットも沸いた。

千鳥の不祥事芸人を受け入れる器の大きさと、面白くイジる技術には脱帽する。さらに千鳥が救済するのは芸人だけではない。不倫問題でバッシングを受けた東出昌大も『チャンスの時間』と『トークサバイバー！』に出演している。『チャンスの時間』では千鳥に≪女いってる？≫と聞かれ≪まあいってますいってます≫と暴露。視聴者からは

「神回。死ぬほど笑った」

「誰もが得するしかない番組」

と評価も上々だ。

「『チャンスの時間』は配信直後からかなり話題になりました。そもそも東出さんが出ていること自体が面白い。東出さんの答えに対して、視聴者の気持ちを代弁するかのようなノブさんの突っ込みが入る。笑いをこらえるのは不可能ですよね」（テレビ誌ライター）

『相席食堂』に出演したジャンポケの斉藤は、番組の冒頭で謝罪の言葉と共に真面目なメッセージで挨拶した。これに対して千鳥の大悟が≪反省するんとおもろないは違うからな≫≪反省しながらおもろかったらええんや≫と一言。この大悟の言葉に不祥事芸人の心得が詰まっているように思えてならない。

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