昨年１０月期の日本テレビ系連続ドラマ「セクシー田中さん」のブルーレイ＆ＤＶＤ化（以下、ＤＶＤ化）の準備が早々にストップしていたことが分かった。脚本を巡って制作サイドと原作者の間にトラブルが発生したことが理由とみられる。原作者が急死したことで?円盤?の発売は絶望視されている。

漫画「セクシー田中さん」のドラマ化を巡っては、原作の漫画家・芦原妃名子さん（享年５０）とドラマ制作サイドの間に見解の相違があったとされる。

ドラマの第１〜８話の脚本を担当した脚本家の相沢友子氏が昨年１２月２４日にインスタグラムでこれを示唆。第９話〜最終話の脚本を担当せざるを得なくなった芦原さんは１月２６日にＸ（旧ツイッター）で、原作漫画に忠実にドラマ化するよう取り決めたはずが、制作サイドがほごにしたと主張した。芦原さんはその３日後の２９日、栃木県内で亡くなっているのが見つかった。

テレビ各局の連ドラでは、最終話の放送の最後にＤＶＤ化が発表されるのが定番だ。実際のＤＶＤ発売はその数か月先になる。

「セクシー田中さん」のＤＶＤ化は当初からストップしていたと複数の関係者が明かした。

同作の日曜午後１０時３０分枠は直近で、昨年７月期の「ＣＯＤＥ―願いの代償―」、４月期の「だが、情熱はある」、１月期の「ブラッシュアップライフ」が放送され、「いずれも最終話の放送の最後にＤＶＤ化を告知したか、ＤＶＤ販売を担当する日テレグループ会社バップが最終話放送日にＤＶＤ化を告知しました」（テレビ局関係者）。

だが、「セクシー田中さん」の最終話放送日だった昨年１２月２４日以降、ＤＶＤ化の発表はない。

「制作が本格化した昨年夏の時点で芦原さんと制作サイドがモメていて、ＤＶＤ化どころではなかったんです」（同）

ＤＶＤ化したとしても万一回収となれば、多額の損害が発生しかねない。Ｈｕｌｕでは１日時点で引き続き視聴できるものの、こちらは配信を止めれば済む。もっとも、原作者の急死という衝撃的な展開になったため、今後も配信を続けるかは不明だ。

日テレ総務局広報部に?ＤＶＤ化の予定、?芦原さんと制作サイドでトラブルがあったためＤＶＤ化が未発表になっているのかと確認したところ、「現状お伝えできることはありません」と回答した。

また、Ｈｕｌｕの広報担当に「セクシー田中さん」の配信を継続するか、ストップするかと確認すると、「芦原妃名子さんのご訃報に接しまして、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した上で「配信期間についてお答えできることはございません」とした。

外部サイト 芦原妃名子さん巡る?冷淡対応?に批判日テレが恐れる「コナン」「フリーレン」への影響 橋下徹氏「セクシー田中さん」問題で「小学館は日テレの合意をキチッと説明すべき」 「離婚しない男」脚本担当の鈴木おさむ氏原作者には「今回会っていない」

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