人気ドラマを多く輩出したTBS火曜22時枠で、今期は二階堂ふみ（29）主演「EyeLoveYou」が放送されている。ヒロインの相手役に、日本初進出の人気韓国俳優・チェ・ジョンヒョプ（30）が起用されたことで大きな話題を呼んでいる。

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今作はテレビ放送やTVerだけでなく、テレビ放送後には、Netflixで配信される仕組みとなっている。Netflix「今日のシリーズTOP10」（日本）でTBS地上波連続ドラマ史上初となる初登場1位を記録するなどの好調ぶり。さらに第2話の平均視聴率は世帯も個人も第1話の数字を上回った。

チェ・ジョンヒョプは、日本でも韓国ドラマファンを中心に人気を得ているが、視聴者からは《いい意味で裏切られた感じだった。ベタな韓流ドラマを逆に観た事ないので、次回以降もほのぼのと観たいなと思いました》《20年くらい韓流ドラマを見てきましたが、キュンキュンが止まりません。日本人スタッフが一生懸命作るドラマを楽しみに見ますー》という声がネットで上がっており、日本ドラマと韓国ドラマ両方のファンをシェアし合うことにどうやら成功しているようだ。

民放GP帯（午後7〜11時）の連続ドラマで、ヒロインの相手役に韓国人俳優が起用されるのは史上初。今作の思い切った起用はTBSの“脱旧ジャニーズタレントに向けた第一歩”と見る向きがある。

■永瀬廉、目黒蓮、山田涼介、道枝駿佑を起用したTBSが今期はゼロ

「昨年のTBSは『夕暮れに、手をつなぐ』でキンプリの永瀬廉さん、『王様に捧げる薬指』で、Hey！Say！JUMPの山田涼介さん、『マイ・セカンド・アオハル』でなにわ男子・道枝駿佑さん、『トリリオンゲーム』でSnowManの目黒蓮さんという具合に、旧ジャニーズタレントを立て続けにドラマのメインキャストに起用しました。しかし、今期のTBSドラマには旧ジャニーズ勢のメインキャストがゼロ。今回、TBSのラブストーリー看板枠に、韓国人俳優を主役に据えたということは、旧ジャニーズタレントに頼らずとも話題にできるドラマ作りに舵を切り出した第一歩ともいえるでしょう」（ドラマ制作関係者）

今期ドラマに旧ジャニーズ勢のメインキャスト出演がゼロという最大の理由は、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題と、それに伴う事務所の対応の影響が大きい。もっとも、それ以外にも実は旧ジャニーズタレントのラブストーリー起用には、デメリットがあったという。

「『夕暮れに、手をつなぐ』では、永瀬廉さんと広瀬すずさんとのキスシーンなどに対し、《見るのが辛い》というファンの声が放送時に散見されました。複雑な気持ちを抱えながら見ないといけないので、精神的にえぐられるようなラブストーリーは、実はファンこそ脱落する可能性が高いという側面もあります。一方、目黒蓮さんが主演した『トリリオンゲーム』は原作が青年漫画雑誌『ビッグコミックスペリオール』で連載中の男性向けのストーリーで、物語自体のターゲットは男性層なのに、主演が旧ジャニーズタレントというだけで、男性が敬遠するリスクも伴います。性加害問題が影を落とし続ける旧ジャニタレを使うのは、昨今デメリット面の方が大きい印象です」（同）

旧ジャニーズタレントのドラマ起用が食傷気味だった視聴者にとっては、今回の韓国人俳優のラブコメ起用は、新鮮に映っているようだ。話題性にもなり、韓国ドラマファンの取り込みにも一役買っているチェ・ジョンヒョプは、まさにTBSの新たな救世主的といえるかもしれない。

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