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テレビ界で「脱・吉本」が急加速!テレビマンが選んだ「ポスト松本」BEST30…劇団ひとりを抑えた1位は?

テレビ界で「脱・吉本」が急加速!テレビマンが選んだ「ポスト松本」BEST30…劇団ひとりを抑えた1位は?

突如いなくなった、“浜田の隣”。かつては肩を組んでいた相棒も、今は活動休止の身だ。テレビ業界はその座を埋めるべく動きだしているが……名前の挙がったTOP30のうち、「吉本以外」が18人を占めた

1990年代からバラエティ界の中心に君臨してきたダウンタウンの松本人志(60)。だが、「週刊文春」が報じた女性への性加害問題で活動を休止し、お笑い界の“王”の座は、現在空位となっている。松本不在となったテレビ番組は、総集編や緊急生放送で乗り切るなど、苦肉の策を強いられているが、この状態を長く続けるわけにはいかない。「吉本は、ポスト松本の穴を早く埋めたいはず」と語るのは、芸能評論家の三杉武氏だ。

「松本のポジションが空いたことで、吉本は売り上げ的にもかなりダメージを負っています。自社の芸人の枠を維持したまま世代交代させたいのが、正直なところでしょう」

だが、そううまくはいかないのが、テレビ業界だ。広告代理店関係者が語る。

「松本はバラエティ番組だけではなく、多くのCMにも出演していました。その穴を埋めるべく、“ポスト松本人志”を早く探す必要があります。そこで、『松本人志の穴埋めをするタレントは誰か』と、NHK及び民放各局のプロデューサー130人に聞き取りました。テレビマンは『ポスト松本』というと『浜田の“新相棒”』というとらえ方をするようです。浜田との相性を軸にタレントを選ぶコメントが、多数寄せられました。驚くべきは、名前の挙がったタレントの半数以上が、吉本以外の事務所だったということです」

本誌は、その「ポスト松本アンケート」の結果を独自入手。そこからは、テレビ業界で急加速する“脱・吉本”の動きが浮き彫りになった――。

1位に選ばれたのは、マセキ芸能社所属・バカリズムだ。3日に放送された『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)では、松本の代わりに「チェアマン代理」を務めた。「今起用するなら、いかにも松本にかわいがられていた芸人より、『ダウンタウンと適度な距離を保ったタレント』のほうがいい」「ほかの芸人からリスペクトされるセンスの持ち主です。先輩芸人でもイジれるので、番組を問わず使いやすい」(テレビ局プロデューサー・以下同)。

2位の劇団ひとりも、太田プロ所属で“脱・吉本”組だ。「個性派だが、かといって“尖りすぎていない”ので、番組のイメージを崩さずに引き継いでくれそう」「基本的にイジられキャラなので、強烈なツッコミが持ち味の浜田との相性はよさそう。ダウンタウンがコンビで司会をしていた番組で使ってみたい」。

3位で、やっと吉本芸人の今田耕司がランクインした。ダウンタウンとは40年近くのつき合いだ。「浜田と幾度となく共演しており、安定している」「ピンでも司会ができるという意味で、重宝されそう」。

4位はサバンナの高橋茂雄。「今の芸能界で『太鼓持ち』をやらせたら一番だと思う」「相手を立てるだけでなくうまく話を引き出すし、番組を成立させる力量がある」。

5位は“ソニー芸人”からバイきんぐの小峠英二。テレビマンからは、「中堅芸人にしてはギャラが安い」「浜田にツッコまれて右往左往する様子が目に浮かぶ」というコメントが寄せられた。前出・三杉氏も、「ダウンタウンとの共演も多数あり、浜田との相性はいいと思います。ツッコミの能力が高いので、場を回すのもうまい」と太鼓判を押す。

南海キャンディーズ・山里亮太と同率の7位が、ワタナベプロ所属のハライチ・澤部佑。現在『ぽかぽか』(フジテレビ系)のMCを担当し、2023年のタレント番組出演本数ランキング2位にまで上り詰めた。「出演本数が急増し、今が旬です。相手に合わせる能力がすごいので、浜田の前ではボケ倒してくれそう」「番組やタレント問わず、しっかり絡めるのはすごい才能」「『ぽかぽか』の仕切りは相当うまい」と、帯番組の評判が得票に繋がったようだ。

女芸人で唯一のランクインも、人力舎所属のオアシズ・大久保佳代子。「浜田は女芸人と相性がいいともっぱらの評判です」「浜田とののしり合える胆力がある、唯一の女芸人だと思う」。

この調査に協力したあるプロデューサーは、今回の“松本ショック”の余波の大きさを、このように語った。

「バカリズムや劇団ひとりという関東の芸人がワンツーフィニッシュしているのは、“松本人志色”を中和させたいというテレビ業界の動きの表われでしょう。ダウンタウンに影響を受けているテレビマンは多いが、裁判の行方を注視して、やがては影響を薄めていく番組作りに移行すると思います。島田紳助のときもそうでしたから。テレビ業界全体が、松本や吉本に頼り過ぎていたということは反省すべき点です。今この構造を変えなければ、業界自体が終わってしまうという、強い焦りを感じています」

ひとつの時代が終わろうとしている……。

写真・本誌写真部

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