芸能速報チャンネル ごしっぷる
偏差値50と55が「安保法制は合憲」と言っていますが、信用できます...
2015-06-21 07:18
【質問】
偏差値50と55が「安保法制は合憲」と言っていますが、信用できますか?偏差値50の駒沢大の西修センセと、偏差値55の日本大の百地章センセが、記者会見を開いたそうです。
対して、国会で「安保法制は憲法違反」と明言なさった先生方は、以下の通りです。長谷部恭男・早稲田大大学院教授(自民党推薦参考人)小林節・慶応大名誉教授佐藤幸治・京都大名誉教授早稲田、慶応、京都の偏差値は、それぞれ70、73、73です。
「合憲」「違憲」どちらを信用すべきでしょうか?ネトウヨ御用達の「キモい、下らない、軽佻浮薄」3K新聞の記事を引用します。
論戦安保法制「合憲」「内容は戦争抑止」憲法学者2氏が反論産経新聞6月20日(土)7時55分配信西修(おさむ)駒沢大名誉教授(憲法学)と百地章(ももち・あきら)日本大教授(同)が19日、都内の日本記者クラブで「憲法と安保法制」をテーマに講演した。両氏は政府の安全保障関連法案は「合憲」と主張し、衆院憲法審査会で「違憲」と訴えた小林節慶応大名誉教授ら他の憲法学者に反論した。
(以下省略)【解答】
完全に違憲ですよ。西修、百地章の優れている点は、国家機関、すなわち、最高裁、政府、内閣法制局、議会の与党・政権政党などが合憲だとか違憲だとか評価しても、憲法とは無関係である、という姿勢を示している点です。
この点は、非常に素晴らしいとおもいます。なぜなら、そもそも憲法とは、裁判所、政府、内閣法制局、議会の政権政党・与党などを縛り規制する法規範だからです。
憲法が国家機関を規制するのであって、国家機関が憲法の規範を決めて国民を縛り規制するのではないからです。したがって、国家機関の示す憲法規範など憲法規範とは何の関係もありませんし、根拠にはなりえないということです。
その上で、西修、百地章さんらは、憲法は国際法の一部であるから、集団的自衛権・個別的自衛権の両方を認めているので、国家がその時々の国際情勢・国内情勢の条件で解釈の幅を拡大したり、縮小したりしても合憲である、としています。なるほど、国家機関の憲法解釈、有権解釈などどうでもよい、そんなものは憲法規範とは何も関係ない。
なぜなら、憲法規範が国家機関を縛るのであって、国家機関の有権解釈が国民の憲法規範、学者の憲法規範を縛るのではないからとして、自分たちの憲法規範を国民、学者の立場から主張している点は素晴らしい。ただ、その主張内容、意味内容が完全に間違っているし、憲法違反だというのが、大多数の憲法学者の結論です。