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なぜ「傷つけていたならゴメン」と言えなかったのか…それでも鈴木涼美氏が「松本人志さん追放には賛成できない」理由とは

〈「週刊文春は便所紙になるのか」橋下徹氏が、松本人志報道で投げかける“問い”とは〉から続く

「週刊文春1月4日・11日号」に第一報「《呼び出された複数の女性が告発》ダウンタウン・松本人志(60)と恐怖の一夜「俺の子ども産めや!」が掲載されてから、大きな反響と議論を呼んでいるダウンタウン・松本人志(60)をめぐる問題。

【画像】告発者のA子さん

一連の報道、松本本人の言動、メディアや世間の反応について、各界の識者たちはどうみていたのか――。「週刊文春」で2週にわたって掲載された特集「松本問題『私はこう考える』」を公開する。

「モノのように扱われたと思わせない事後のケアがあったなら、複数人の女性から告発されることはなかったはずです」

元日経新聞記者で小説『ギフテッド』『グレイスレス』が芥川賞候補になった作家、鈴木涼美氏(40)は、自身の経験から松本問題をこう読み解く。

なぜ「傷つけていたならゴメン」と言えなかったのか…それでも鈴木涼美氏が「松本人志さん追放には賛成できない」理由とは
鈴木涼美氏

◆◆◆

思いやりをもって互いに接していれば、恨みが湧いたりしない

松本さんの問題を論じるときに「事前に同意を得ていたかどうか」に焦点が当てられがちですが、その基準だけで性の問題を議論するのはナンセンスです。セックスの意味というのは、事前の同意と感情だけで決まるものではありません。事前、最中、事後を含め、長い時間をかけて形成されていくものだからです。

たとえば、恋人同士で行う初めての性行為に合意があったかどうかなんて、その後数年付き合っていたら覚えていないですよね。

女性をいい気分にさせたり、少なくとも恨まれるような扱いをしなかった人は週刊誌に自身の性行為について暴露されることはありません。人というのは思いやりをもって互いに接していれば、あとから恨みが湧いたりはしない。この問題について論じる時、そんな基本的なことを忘れている人がとても多いと思います。

「傷つけていたならゴメン」となぜ言えなかったのか

松本さんに対して、これだけ多くの女性の告発が続くということは、少なくとも松本さんは女性を幸福な気分にさせようと思って、性的な場にいたわけではなかった。人を雑に扱えば、当時はそう思わなくても、後に、傷つけられたという被害感情が湧くことがある。それを松本さんが理解していなかったとしたら、彼は男社会の表現者でしかなかったのだと思います。

最初の告発記事が出た時に松本さん側はそれを「事実無根」と言い切りました。もちろん女の子の証言が記憶違いだったり、一部間違っていたりすることはあるかもしれない。でも、彼女が嫌な思いをしたという事実が無根かどうかは、彼に決める権利はありません。

「俺はそんなつもりじゃなかったけど、傷つけていたならゴメン」となぜ言えなかったのか。自分の名誉が傷つけられたことには敏感だけど、自分が傷つけたかもしれないことに関してはすごく鈍感な方だなと思いました。

松本さんは自分だけの面白さを追求できる人

ただ、このまま松本さんを芸能界から追放してしまえ、みたいな論調には私は賛成できません。90年代ダウンタウンが隆盛を極めた頃、私は結構テレビを見ていたのですが、松本さんの司会は新しかった。それまでのバラエティ番組はひたすら美人を褒め、ブスを貶め、その落差で笑いを取るみたいなスタイルでしたが、松本さんは一番の美人から果敢にいじった。松雪泰子や森高千里、安室奈美恵、多くの人が日本で一番綺麗だと思っているタレントに対して「綺麗ですね」と言う以外の扱いをしたという意味では、それまでのステレオタイプを取っ払った新しさがあった。それが私には女の子として、すごく印象が良かったんです。

もちろんその新しさも30年経った今では古いものになったかもしれないけど、松本さんは世間の「当たり前」にとらわれない、自分だけの面白さを追求できる人なのだと思います。

10年前から考えがアップデートされるのは当たり前

過去の発言をあげつらい、松本さんの出演番組を「放送中止にしろ」と迫る署名活動にまで発展したこともありますが、やり過ぎでしょう。そんなこと言ったら、私のAV女優時代の台詞を掘り返されたらテレビになんて絶対に出られないですよね(笑)。

別に最近の松本さんは変態的な発言をしているわけではありません。10年前から考えがアップデートされるのは当たり前です。過去に何か間違ったことを発言した人が、今も変わらず同じ考えだとする人がこれほど多いことの方が、私には不思議に思えます。

◆◆◆

2月14日(水)12時配信の「週刊文春電子版」および2月15日(木)発売の「週刊文春」では、お笑い界に革命をもたらした男が、なぜ女性たちから告発されるに至ったか――その道程を尼崎、心斎橋、六本木と総力取材で追った「《実録・松本人志》なぜ『笑いの天才』は『裸の王様』になったか」を掲載している。

さらに、「週刊文春電子版」では橋下徹氏、箕輪厚介氏、江川紹子氏ら計8人の論者による「松本問題『私はこう考える』」を配信している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春2024年2月15日号)

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