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なだぎ武、父の死去を報告 昨年母を亡くした直後に末期がんと診断

なだぎ武、父の死去を報告 昨年母を亡くした直後に末期がんと診断

なだぎ武(53)が20日までにインスタグラムを更新。「父が亡くなりました」と報告した。23年5月に母を大腸がんで亡くしていたが「去年5月、母が大腸癌で亡くなってからすぐ後、父の膵臓癌が発覚し、その時点でステージ4。昭和18年生まれ、何かあっても『大丈夫や。もうええで。』が口癖のような父でした。素直になれない頑固者『昭和ど真ん中男』の最たる性格です」と、母が亡くなった直後に、父が末期の膵臓(すいぞう)がんであることが発覚したとつづった。

その上で「ただ、言葉とは裏腹に実はシャイで頼り下手で人思いの優しい父でした。去年の6月から始まった抗がん剤治療。その副作用と戦いながらよく頑張ってくれました…時折『しんどい…もうええわ…』と言っては、その都度私が『おかんが亡くなってすぐおとんも…ってのは気持ちがしんどいから、、治療頑張ろ!』そんな言葉を言ってたので、『残される者の為にも頑張らなな…』と思ってくれたのかもしれません。でも、それが父にとって良かったのかなと…とても今は考えてしまいます。。」と、父が抗がん剤治療含め、病と向き合っていたとつづった。

なだぎは、弟に声をかけられ、13日に深夜バスで帰省したともつづった。

「『おとんが兄貴の名前ずっと呼んでるわ…いつ来るんや…て…』付きっきりでお世話してた弟からそんな言葉をよく聞く様になったので、『心配や…近々様子見に行かなあかんな…』そんな事を思い、ほんの2、3日くらいのつもりで帰阪しようと出かけた13日の深夜バス。それで大阪へ向かいました」

ただ、その道中で「大阪に着く3時間くらい前『おとんが危ない!』そんな緊急の連絡が弟からきた。バスの中なのでどうする事も出来ず、大阪に付いて急いで実家へ。私が家に着いた朝には父は大きく口を開け、呼吸も激しく、目も開いたままの状態で苦しそうでした。。」と、実家に着いた段階で、父が厳しい状況に陥っていったと説明した。

「耳元で大きな声で何度も話し掛けましたが反応はなく、訪問看護の先生に私の事ももう見えてはいないと聞き、体の力が抜けた、、昼頃には、苦しいのかまだ手足が少し動いてはいたんですが、夕方くらいにはだらんとした感じになっていました。。」

父の様子を克明につづった。

そして「少し呼吸が落ち着きだし、ちょっと安定したのかな…と目を離して戻った時には息が更に緩くなっており、『おとん!大丈夫かー!?』と耳元で声を掛けた後、無呼吸状態の間隔が長くなり、何回かその状態が続いてから、そのままゆくっりと父が息を引き取りました…」と、父が息を引き取った際の様子までつづった。

なだぎは「もうステージ4で治らないのが分かってるなら、好きなお酒も飲んで、好きな事をして余生を終えたほうが、父の為にも良かったんじゃないのかな…と。そしたら好きなお酒も飲めてタバコも吸えて抗がん剤の苦しさや体のだるさも感じずに天国へいけたのかな…と。父にとっては、息子のただのエゴを押し付けられたのかもしれない…」とも。

抗がん剤治療を父に勧めたことが、果たして正しかったのか?と自問自答したという。

「最後の最後に父にしんどい思いを逆にさせてしまったのかもしれない…週一早朝の通院と抗がん剤の副作用のしんどさ…母の死から一年も経たない中、やっぱり頑張らなあかんな…と思ってくれたんだと感じるとなんか、、自分はとんでもなく余計な事を言ってしまったのかも…と自分の無責任さを攻めたくなりました」と自責の念も記した。

さらに「口では多くは語らないし天邪鬼な性格なので反対の事しか言わないですけど、時折『頑張ってみます…ありがとう』とくれたショートメールの父の言葉の意味を、今はものすごく考えてしまいます、、父は癌が発覚した時点で『もうええ…80年も生きたし』…と言ってました」。

父が死を覚悟していたとつづった。

その上で「初めは冗談かと思ってたのですが、あれが正に父の本音だったのかもしれない…母の時の様な後悔はしたくないと言う私のエゴが父にとっては裏目に出、無理な疲労が死期を早めてしまったのかもしれないとさえ考えてしまいます、、父の死が突然過ぎて色々な事を考える暇もなく、急で慌ただしい時間が過ぎていきました…」。

通夜、告別式を終え、東京へ戻る新幹線車内で「ようやくこの1週間近くを振り返ってます…涙が出てきました、、、」と、吐露。父との思い出も続けた。

「頭も良くない、怖い時は手も出る父でした。引きこもりでコミュ症のどうしようもなかったこの息子に、好きな映画を勧めてくれたり、スポーツの面白さを語ってくれたり、色々な行動や空気感で理解させてくれました。。」

息子として「自慢の息子にはなる事は出来ませんでした、、いい思いをさせてあげる事も結局出来ませんでした、、最後は何も食べられなくなり点滴だけの栄養でしんどかったやろ、、、会えたのに言葉を交わす事が出来ずごめんなさい、、」と父に謝罪。

「ただ息子として思うのは、腹痛や体のダルさなんか無い天国で母に『来るのが早い!』と怒られながら、仲良くお酒を飲んでてくれてたら嬉しいです…おとん!ありがとう、、、でも、もっかい名前呼んでほしい、、」と、父との別れを惜しんだ。

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