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「取材拒否」を貫いてきた人気ラーメン店「ラーメン二郎」の創業者・山田拓美氏が、テレビ番組の取材に初めて応じたことがネットで話題になっている。

３０日深夜０時５５分から放送されるＮＯＮＦＩＸ「ラーメン二郎という奇跡〜総帥・山田拓美の“遺言“〜」（フジテレビ、関東ローカル）。“総帥”という呼び名でファンからも愛され続けている山田氏が、２０１９年２月に慶應義塾大学から特選塾員に選任されたことを記念して、その人柄と功績を形に残すことを目的として、今回、特別に番組が制作された。

番組では、「ラーメン二郎」を一代で築き上げ、今なお店に立ち続ける“生ける伝説”山田氏に、５時間以上に及ぶインタビューを敢行。徹底的に取材拒否を貫き、多くの部分がベールに包まれてきた同店の謎に迫る。

２３日に同局から番組の情報が発表されて以降、支店の１軒である亀戸店のツイッターアカウントが告知投稿したこともあって、同店のファン「ジロリアン」の間で情報が拡散。ＳＮＳでは「テレビ取材受けたのか！」「総帥テレビ出るのレアだね、これは興味深い」と、テレビ取材に応じたことに驚いたファンの声が相次いで寄せられた。

告知情報に添付された山田氏の画像に、「総帥…！！！」「お元気そうで良かった」「おやっさん最高」「本当に嬉しいです。オヤジさんのドキュメンタリー、みんなで観ましょう」など、同氏を慕うファンからの温かい声がズラリ。放送を前に、「三田本店は学生時代に数回しか来訪したことないけど、あの雰囲気と味は忘れられない」「ジロリアン、しかも三田ジロリアンは必見なのではないかと」「これは観るしかない。ラーメン二郎の総本山に行ったことない分際で恐縮ですが」など、多くのジロリアンから熱い視線が注がれている。

「５時間インタビューてすっご普段テレビ見ないけどこれは要チェックすぎる」「永久保存必至のドキュメンタリーだと思います。二郎を知らない人でも絶対に楽しめるはず！」など、内容の濃さに期待が高まっており、「きっと歴史的資料になるなすでに色々こみ上げてきて泣きそう」「ＴＶ前に正座して拝観」といった反応もあった。

ただ、関東ローカルの放送であるため、他地域の視聴者からは「全国放送でないのが残念…」「辛すぎる…」「ＵＨＢに電話確認した所、北海道の放送予定はないそうです」「めんこいテレビさん、岩手でも放送お願いします」「カンテレさーん！」といった嘆きも散見された。

１９６８年に創業した同店は、目黒区の都立大学駅の近くに店を構え、７０年代に入り港区三田の慶大のすぐ近くへと移転。それ以来、慶大生のソウルフードとして愛されると同時に、その唯一無二の味は多くの人を魅了し続けている。支店も次々と増え、今や都内を中心に４２店舗が存在。そのすべての店舗が連日大行列を作るなど、５０年以上にわたり絶大な人気を誇っている。

凝縮された豚の旨味と香味野菜が織りなす、芳醇かつ濃厚なスープ。それに負けない、力強くてしなやかな自家製の極太麺。まるで豚肉の塊のような、分厚くてホロホロのチャーシュー。そして、希望すれば、無料で山盛りのニンニクと野菜が増量される。味も見た目も強烈なインパクトを放つラーメン。そのパワフルな一杯は、「二郎はラーメンではない。二郎という食べ物である」「三回食べると抜け出せなくなる」などと言われ、その人気はラーメン界にとどまらず、芸能人、スポーツ選手、政治家など、各界にファンを公言する者も多く、もはや社会現象となっている。

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