俳優の前田吟（７８）が１４日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」に出演。一昨年８月にお互い子どもを連れての再婚だった妻・椙子（すぎこ）さん（享年７８）を膵臓がんで亡くし、昨年６月に出会って５カ月だった幸子（さちこ）さん（７４）と再々婚したことを明かした。

一昨年２月にステージ４の膵臓がんが見つかり、抗がん剤治療で良くなっていたものの最後は腹水がたまり、延命治療をせずに最後の４日間を付き添ったという前田。しばらく悶々とした毎日を過ごしていたというが昨年１月、２年ぶりぐらいに行ったスナックで幸子さんと出会った。

店で歌っていた幸子さんに「あなたの奥さんは磐城ですよね」と話しかけられ「そうだよ。実は亡くなっちゃったんだけど」と答えた程度の会話で、帰り際にＣＤをもらったというが「それを毎日酒を飲みながら聴いてるうちに、恥ずかしい話、まあハマっちゃったというか。いいなあと」と、まず歌声に魅了されたという。

夢中になって調べると、椙子さんと同じ磐城の出身で、５人きょうだいで１人だけ女性というのも同じであることがわかった。「何かちょっと運命的な出会いかなと思って」昨年３月に初めて会ったという。ハチ公前で待ち合わせ、とりあえず山手線に乗ったが、「池袋を過ぎるまでは」お互い緊張して話せずじまいだったという。

その後、５月の連休前に川口で会い、急に具合が悪くなった幸子さんを前田が看病して「その時の看病した僕の感じで、これは気持ちが通ずる人だなと少し思ったんじゃないかな」。双方の子どもたちに籍をきちんとしないと会えないと言われ、「ちょっと早かったんですけど」６月３日に２人で区役所に行って入籍した。

黒柳徹子に「熟年結婚生活でうまくいってる？」と聞かれた前田は「大変うまくいってます」と即答。出会って半年もたたないうちでの結婚に、子どもや近所の人たちからは昔から付き合っていたのではないかと言われるというが「本当にね、正真正銘会ったのが初めてなんですよ。山手線で１周してお話ししたのがホントに初めて」と力説。

「だから、そういう意味で、じじいの割に恋をしちゃったから、恋からうまく言えませんけど愛に変わるのは大変なんで。もう恋から一段落も飛んじゃって、日常の生活に入っちゃったっていうのが」と、照れくさそうに説明した。

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