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Kis-My-Ft2千賀健永、母が明かすグループ内格差の葛藤と「舞祭組」の悩み

Kis-My-Ft2千賀健永、母が明かすグループ内格差の葛藤と「舞祭組」の悩み

「たくさんの女性に美しさという喜びを提供したい――」

【貴重写真】赤ちゃんのころのキスマイ千賀健永

そんなコンセプトのもと、昨年3月にJR渋谷駅のほど近くでオープンした美容サロン『COCO-SENGA』。店名を聞いて「もしや?」と、あのアイドルが頭に浮かぶ人も少なくないだろう。そう、このサロンを手がけるのは“美容キャラ”としても知られるKis-My-Ft2のメンバー、千賀健永の母・のり子さんだ。

気になる「美容ルーティン」

健永は、「化粧水を11種類使っている」「小学校3年生のころからスキンケアをしていた」など“美容男子”ぶりを公言。2021年には鼻先に“ヒアルロン酸注射”をしていることを、先輩・中居正広に生放送の番組で暴露されて話題になった。

そんな健永を育てたのり子さんは、いったいどんな人物なのか。『週刊女性PRIME』がインタビューを申し込むと、経営するサロンで取材に応じてくれた。

「もともと、若いころから美容が大好きだったんです。私は名古屋出身なんですが、良いエステがあるとわざわざ新幹線に乗って東京までエステのために来ていました。それぐらい、美容に対する思いは若いときから強かった。それで“いつか美容の世界に入りたい”という思いを持って生きてきました」(のり子さん、以下同)

実際にサロンを開業したことには、こんなきっかけが。

「以前は年に2回ほど、韓国にレイザーなど“美容目的”に行っていたんですが、コロナ禍の影響でなかなか行けなくなりました。でも、日本の美容医療のクリニックって韓国と比べるとやっぱり値段が高いんですよ。そのとき、“医療に近いレベルのエステを作れないか”と思ったんです。

“サロンだけど、クリニックに近い効果が出る最新テクノロジーのマシンを入れよう”と。なので、当サロンは日本の中でも効果が高いと言われているマシンメーカーのものを使っていますし、痛みもダウンタイムも無く即効性があるエアー水光注射機の『COCOジェット』は、軍事国家であるイスラエルの最新技術を応用したもので、世界特許を取得しています」

気になる日々の“美容ルーティン”を尋ねると……。

「毎日お化粧するので、やっぱりクレンジングと洗顔はすごく大事。ここをしっかり欠かさないことと、あとはとにかく保湿しています。お風呂を出た後は、まず毛穴の汚れを取るのピーリングローション。その後は毎日必ずパックをします。

“今の時期はこのパック”と季節に合わせたり、“もうすぐイベントがあるから”と数週間前くらいからちょっと高価なものにしたり、種類は変えていますが、パック自体は必ず毎日しています。あとは、2週間に1回は当サロンで肌のメンテナンスをするようにしています」

さすがの徹底ぶりだが、息子の“美容キャラ”に関してはどう思っているのか。

「“けっこう私の影響を受けたな”と感じますね。小学校3年生のころからスキンケアをしていたというのも、本当です。私が使っていた化粧水や美容液なんかを、健永が“使っていい?”って言うから“いいよ”って。オーガニックの肌に優しい物を使っていくうちに習慣になっていったみたいですね」

中居に“ヒアルロン酸注射”を暴露された件について聞くと……。

「本人は公言するつもりはなかったでしょうし、当時は“なんでそんなこと言うの!!”なんて言っていましたけど、結果的には“中居君がチャンスをくださったのかな”ととても感謝していました。私も最初にそのシーンを見たときは、テレビの前で固まりましたけどね(笑)。美容の注射やケアに関しては、本人がやりたければいいんじゃないかなと思っています。もう大人ですし、男性も美容に投資する時代です。それで自信が持てるのであればいいかなと」

健永がジャニーズに入所したのは2003年、12歳のころ。経緯を聞くと、こんなエピソードを明かしてくれた。

「私の知人が櫻井翔さんの友人で、名古屋で行われた嵐さんのデビューコンサートの際、健永を連れてホテルに差し入れを持って行ったんです。そのときはジャージ姿だった嵐さんが、次の日のコンサートではかっこいい衣装を着てスポットライトを浴びて輝いているのを見て、健永が“僕もああなりたい”と言って。

でも、櫻井さんにそんなことを言って迷惑をかけちゃいけないので、本人が履歴書を書いて送って……。ただ、1年半ぐらいは全然リアクションがありませんでした。幼稚園からダンスをやっていたので、もう1回ビデオと履歴書を送ったんです。そうしたら、名古屋の会場で行われたタッキー&翼さんのデビューコンサートでのオーディションを受けさせていただいて、そこで受かりました」

デビュー後の葛藤と「舞祭組」の悩み

幼少期の健永については「あんまり自分の意見を言う子じゃなかった」と話すのり子さん。しかし、ある出来事がきっかけでその人生が大きく変わることにとなった。

「ジャニーさんが電話で“東京来ちゃいなよ”って言ってくださったらしくて、本人が“行きたい”と。夫も私も名古屋で仕事していたし、デビューできるかどうかもわからないですから、上京は“賭け”ですよね。友人や主人には大反対されました。でも、私は“この子の夢に賭けたいな”と思って。

いろんな人から“デビューなんかできるわけないでしょ”ってさんざん言われましたけど、それでも健永が“行きたい”と言っていたので、上京を決断しました。本当は弟も一緒に来る予定でしたが、友達の開いてくれた送別会に感激して友人と別れたくなくなったようで、主人と名古屋に残りました(笑)」

その後、2005年にジャニーズJr.内のユニットが合体する形でKis-My-Ft2が結成され、デビューしたのは約6年後の2011年だった。

念願のデビュー後は、史上最速となる“CDデビューからわずか18日”で東京ドームコンサートを開催。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの“キスマイ”だったが、健永は人知れず悩んでいたという。

「グループでは大活躍でしたけど、本人の葛藤はデビュー前より後のほうが大きかったみたいです。グループ内格差とか、“自分の存在価値”というところで悩んだんじゃないですかね」

そんな中、2013年に中居のプロデュースで結成されたのがグループ内ユニットの『舞祭組(ぶさいく)』。フロントメンバーの北山宏光・藤ヶ谷太輔・玉森裕太に比べて注目を浴びることが少なかった横尾渉・宮田俊哉・二階堂高嗣と千賀の“後列”4人によるユニットだった。

「実は、健永は最初ちょっと落ち込んでいたんですよ。キラキラかっこいい感じに憧れてジャニーズに入ったのに、なんで“ブサイク”なんだ……みたいな(笑)。“なりたい自分”と“求められる自分”のギャップを感じていたみたいです。でも、東京ドーム公演で舞祭組ユニットの曲を歌ったとき、お客さんからの声援がとても大きかったことを受けて、“やってよかった”“中居さんありがとう”と話していました」

“恩師”の中居については、家族でも話すことがあるという。

「お会いしたことはありません。先輩としていろんなダメ出しをしてくれるそうで、後輩思いな方だと聞いています。“雲の上の先輩”が、気さくに絡んでくれたり意見をくださるのはありがたいですよね。健永も“番組で中居さんみたいに話せたらいいな”と言っていました。やっぱり憧れの存在みたいです」

そんな先輩が与えたのは、ジャニーズ“らしくない”なかなかインパクトのあるユニット名だったが、自身の息子が“舞祭組”のメンバーになった際はどう感じたのか。

「私も最初は“えっ?”って思いましたよ(笑)。でも、健永には“「与えられた事」「求められる事」に対してきっちり結果を出していけば、いつかやりたいことができるようになるよ”と伝えました。この言葉は、健永が小さいころから伝え続けているんです。キスマイが10周年を迎えたころから、健永は自分らしさを自然と出せるようになり“仕事が楽しい!ジャニーズに入って本当によかった!”って心の底から言えるようになったようです」

美容家としての目標

今ではコンサートだけでなくバラエティー番組やドラマでも活躍を見せる健永。ソロでの仕事について、のり子さんはこう分析する。

「器用貧乏みたいな感じでそつなく何でもやっちゃうところが、いいのか悪いのか心配ですね。昔から絵を描くのが大好きだったので、最近は“個展を開きたい”と話しています。ドラマの現場も楽しかったみたいで、演技のお仕事もやっていきたいみたいです。あと、美容の番組なんかもやりたいようです」

加えて、健永は母の前でこんな“夢”も語っていた。

「もう何年も前ですが息子は、“キスマイで世界を目指したい”ということを言っていました。グループのみんなが大好きみたいですね。キスマイはメンバーの個性がとても豊かなグループで、ソロの仕事でもみなさんそれぞれ活躍されてますし、集まったときにはまたすごくパワーがある。目標に掲げたことを、1つ1つ実現でき、みんなで夢を叶えられたらいいなと思います」

親子ともに愛を注ぐ“美容”に関しても、やはり意欲的な様子。

「健永も本当に美容が大好きなので、自分が発信者として“こんなふうにしたらもっと綺麗になれるよ”という情報を広める活動をやっていきたいようです。“化粧品とかを自分で作りたい”とも言っていました。唯一心配な点があるとしたら、あんまりヒアルロン酸を入れすぎないように(笑)。スキンケアなどは定期的にやって、美肌を保ってほしいと思います」

愛する息子の活躍に刺激を受けつつ、自身もサロン経営という新たな挑戦に乗り出したのり子さん。インタビューの最後に、彼女の美容家としての“目標”を聞いた。

「美容を通じて頑張っている女性支援をしたいです!とにかく結果を出せる“クリニックに近いサロンCOCOSENGA”を軌道に乗せて、多店舗展開したいなと考えています。そして展開していく中で、“頑張っている女性に、のれん分けのように独立してもらう”そんなビジネススタイルを作りたいです。

私も60歳なので、正直もうそんなに長く表舞台にいられないですし(笑)。あとは『COCO-SENGA』のオリジナル商品として、ボディーソープやボディーオイル、化粧品などの“本当にいいもの”を作って、それを発信していきたいと思っています。そして最終的には、サロンのコンセプトでもある“美しさと健康を通じて喜びの共有”をより多くの人に届けられたらいいなと考えております」

息子の“軌跡”と自身の“目指す先”を語る晴れやかな表情は、やはり美しかった。

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