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朝ドラ「おしん」の子役、小林綾子の現在地 大学2年の時に森光子主演の「流水橋」で初舞台 これが大きな転機に

朝ドラ「おしん」の子役、小林綾子の現在地 大学2年の時に森光子主演の「流水橋」で初舞台 これが大きな転機に

小林綾子さんの初主演作であるNHKの朝ドラ「おしん」は空前の大ヒットとなり、彼女にとって代表作となった。そこで俳優を辞めるという選択肢もあったはずだ。今も俳優を続けるわけ、近年の朝ドラをどう見ているかを語ってもらった。(前編/後編の後編)

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――小林綾子さんにとって「おしん」は、これ以上ないと思われるほどの代表作となった。その後、俳優以外の道に進もうとは考えなかったのでしょうか。

小林:小学生の頃になりたかったのは教師、中学生の頃は英語も好きだったのでCAもいいなと思っていました。大学に入学した時も、好きなことが他に見つかればそちらに進んでもいいと考えていました。でも、「おしん」に出演させていただいたおかげでいろいろな方々と繋がり、それを大切にして続けていきたいという思いもありました。大学2年の時に森光子さん主演の「流水橋」で初舞台を踏ませていただいたのですが、その時に芝居の面白さや難しや、奥深さを感じ、表現することで皆さんに喜んでいただけるこの職業はとても魅力的なお仕事だと改めて思ったんです。

朝ドラ「おしん」の子役、小林綾子の現在地 大学2年の時に森光子主演の「流水橋」で初舞台 これが大きな転機に 小林綾子さん

――現在はミュージカル「SUNNY」(6月26日〜7月5日:東京建物BrilliaHALL=豊島区立芸術文化劇場、7月9日〜7月13日:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)の稽古の真っ最中だ。

小林:80年代に青春時代を送った仲良しグループが、大人になって25年ぶりに再会。みんなそれぞれ苦労も悩みもあって……と80年代のヒット曲に乗せて描かれる作品です。もともとは韓国映画「サニー永遠の仲間たち」で、日本では篠原涼子さん主演の映画「SUNNY強い気持ち・強い愛」でリメイクされていますが、舞台化は今回が初めてです。ご覧になった方も、何かしらご自分の心情に重なる部分があるのではないかと思います。私も(松田)聖子さんの歌を少しだけ歌いますが、80年代の曲を花總まりさんが歌われるのを聴いた時は、急に青春時代が蘇り懐かしさに涙が出そうなほど胸がキュンとなりました。

イメージと異なる一面を

小林:子供の頃から「サウンド・オブ・ミュージック」が大好きだったんですけど、オーディションにはなかなか受かりませんでした。もともと歌は大好きでしたので、久しぶりのミュージカルはとても楽しみです。私の役どころは、ヤンチャな女子高生が今は整形を施したセレブマダム。それが昔の仲間に会うとヤンキー語も復活してしまうという、私のイメージとはちょっと違う面白い一面をご覧いただけたらと思っています。

――確かに、イメージとは大きく異なる。共演には瀬奈じゅん、馬場園梓、佐藤仁美、そして片桐仁と、クセが強い。

小林:台本を見て、「こんなこと喋るの?」と思いましたけど、それはそれで楽しませてもらおうと思ってます。

――子役に始まり50歳となった小林さんは、最近の子役をどう見ているのだろう。

小林:芦田愛菜ちゃんは凄いと思います。頭もいいし、私なんてとてもとても。今の子役さんたちは達者で演技も上手いですよね。役者になるという意志を持っている子供さんが多いんじゃないかと思います。

――朝ドラを見ることはありますか。

小林:見ていますよ。現在放送中の「らんまん」は、とても面白いですね。私は山に登るので、植物にも関心があるんです。モデルの牧野富太郎先生のご自宅跡の牧野記念庭園には何度も足を運んでいます。これが奥様の名をつけられたスエコザサなんだなあと思ったり。先生のひ孫さんにお目にかかったこともあるのですが、ドラマを見ながら「先生はこのような方でいらしたのか」と、とても興味深く見させてもらっています。

――他に記憶に残る朝ドラはありますか。

小林:「あまちゃん」も面白かったですよね。「ふたりっ子」は自分の時代と重なって思い入れがあります。「花子とアン」も大好きでした。

感動できるコメディを演じてみたい

――「おしん」には独特の重厚感があった。

小林:そうですよね。でも、あれほど大きな反響があったのですから、結果的には見応えのある作品を作れば、良さは伝わるのだと思います。橋田壽賀子先生がよくおっしゃっていたのは、身の丈を知るということでした。人はどうしても欲があるから、あれもこれもとなるけれど、あまり欲を出しすぎると、結局、自分に返ってきてしまう。「おしん」では、自分の身の丈を知った上で精一杯生きることが大事なんだ、というのも伝えたかったことの一つのようです。

――橋田さんとの付き合いはその後も続いたのですか。

小林:「おしん」以後も、先生の作品には大河ドラマ「いのち」や「渡る世間は鬼ばかり」などに出させていただいていましたし、毎年5月10日の橋田賞授賞式の後、先生のお誕生日会をしていたんです。そこには毎年、呼んでいただいて、お目にかかっておりました。

――今後、演じたいものはありますか。

小林:連続ドラマはだんだん役が練られていくのが楽しいので、また演じてみたいですね。役者は定年がないので、ニーズがあればいつまでもできる仕事だと思っています。突拍子もない役も面白いと思いますが、「おしん」でいえば酒田の米問屋の当主を演じた長岡輝子さんのような、存在感のある温かい役柄をいつかやってみたいですね。私は森光子さんのお芝居が大好きだったんです。ユーモアがあって軽快で、もちろんお芝居も素敵で。そこに立っていらっしゃるだけで存在感のある女優さんでした。人を喜ばせて楽しませて思い切り笑わせるんだけど、でも最後になぜか泣けてくるような感動できるコメディ、そんなお芝居をいつかやらせていただけたら嬉しいですね。

――現在も東映に所属する小林さん、劇団の時代を含め在籍期間は45年になるという。

小林:この東京撮影所も昔はもっと広かったんですよ。今マンションになっているあたりではサイレンを鳴らして「仮面ライダー」の爆破シーンを撮っていましたし、ショッピングセンターのあたりはオープンセットでした。こんなことを知っている人もだんだんと少なくなってしまって……。中年から老年時代のおしんを演じた乙羽信子さんは当時、50代後半くらいでしたでしょうか。私もだんだんとその年に近づいてきましたが、素敵な先輩方のようになれますよう、これからも精一杯精進して参ります。

デイリー新潮編集部

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