元King＆Princeの平野紫耀（26）と神宮寺勇太（25）が、元ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明氏（41）設立の新事務所「TOBE」への合流を発表してから一夜明けた8日、ファンからは「相乗効果で盛り上がれば」と歓迎の声が広がった。ここに来て活発化してきた滝沢氏の動きはジャニーズ事務所の激変と因果のようにつながっており、今後の動向から目が離せない。

元キンプリの2人の合流に「本当に分裂しちゃったんだ」と複雑な心境を吐露する声もあるが、SNSはおおむね歓迎ムード。「ジャニーズ1強でなく、選択肢が増えた」「切磋琢磨（せっさたくま）して芸能界が盛り上がればいい」との声が広がっている。

ファンの中でもさまざまな受け止め方がある“電撃移籍”。一方、滝沢氏の動向を振り返ると、情勢を見極めながら着々と準備を進めてきたようにみえる。

滝沢氏のジャニーズ事務所退社は昨年10月31日付。事務所側には9月中旬に意向を伝えた。プロデュースしていたTravisJAPANが10月28日の世界デビューに向け準備を進めていた真っ最中で事務所側からは慰留を受けたが退社の意思は変わらなかった。

その直前の昨年夏には、英BBCがジャニー喜多川前社長の性加害に関する取材を始めていた。ジャニーズ内部をよく知る芸能関係者は「滝沢氏はその事実を当然把握していた。自身に降りかかる事態を想定し、見切りをつけたのかもしれない」との見方を示す。

11月4日には平野と神宮寺、岸優太（27）が退所を発表。同7日に滝沢氏はツイッターを開設した。その後の数カ月間、芸能関係の活動には言及もせず息を潜めていたが、今年3月21日、ツイッターの生配信で突然「TOBE」の設立を発表した。テレビ局関係者は「3月8日にBBCがジャニーさんの性加害を告発する番組を放送した直後で、事務所のスタッフは困惑していた。滝沢氏の考えは分からないが、ジャニーズに逆風が吹き始めたタイミングで滝沢氏への期待が高まる構図になった。古巣のピンチに随分アグレッシブなことをするとは思った」と振り返る。

平野と神宮寺の合流発表の前日には、2人が椅子に座るシルエットが映し出される予告映像が流された。これはジャニーさんが最初に手掛けたグループ「ジャニーズ」のデビュー前、テレビ番組でシルエットだけが映し出され、ファンの期待をあおった演出とよく似ている。同関係者は「ジャニーさんの後継者は自分だというアピールにみえた」と語る。

今後もTOBEにはジャニーズの元タレントが続々と合流するとみられる。攻めの姿勢を見せる滝沢氏が今後どんな手を打っていくのか、注目される。

≪インスタフォロワー2人で320万人超え≫7日の配信終了後、平野と神宮寺のファンクラブが立ち上がり「待ち時間:720分」と表示されたが、8日も深夜までアクセスが殺到。午後10時を過ぎても待ち時間160分超えで推移した。また、2人は合流発表とともに、自身のインスタグラム開設を発表したが、午後10時現在でフォロワー数は平野が約183万人、神宮寺は約140万人となった。滝沢氏は8日未明のTikTokライブで、TOBEを「大きな会社にせず、目の届く範囲の規模にしたい」と発言したが、ファンの期待は膨らみ続ける一方だ。

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