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「泣いたりもしました」コンビなのに全く喋れなかった時期も…南海キャンディーズ・しずちゃん(44)が明かす「山ちゃんとの不仲時代」
「山ちゃんとの仕事は関係が悪いから楽しめないし、しんどいんですよ」
《特別グラビア》相方・山里亮太と仲が悪すぎた頃の「しずちゃん」
今年で結成20年になる南海キャンディーズのしずちゃん(44)。長い歴史のなか、実はコンビ仲が険悪で、苦しかった時期も……。当時の思い出を、初の自伝的エッセイ『5000グラムで生まれた女のちょっと気ままなお話』(ヨシモトブックス)を出したばかりの本人に教えてもらいました。(全2回の1回目/後編を読む)
相方の山ちゃんと不仲だった時代とは?©杉山秀樹/文藝春秋
◆◆◆
芸人よりも女優に憧れていた少女時代
――著書では生い立ちについても書かれていますが、子供の頃は芸人志望というわけではなかったんですよね。
しずちゃんアイドルとか女優さんへの憧れはありました。芸人を目指すなんて子供の頃は一切思ってなかったし、そんなに前に出るタイプでもなかった。そう考えたら不思議ですね。お笑いを始めたときも「絶対芸人になるぞ」って思っていたわけじゃなくて、最初はすぐ辞めようと思っていたんですけど、やっていたら楽しくなってきたんです。
――でも、小さい頃はみんなの前で歌ったりもしていたそうですね。
しずちゃんそうですね、保育園の昼寝の時間に「私が歌うひととき」っていうのがあって。でも、普段よくしゃべるかと言ったらしゃべらないし。まあ、ちっちゃい頃は明るいかどうかはわからないけど、人にどう思われるかとかをあんまり気にしていなかったですね。小学校の高学年ぐらいから周りの目を意識し出すようになってきました。
――著書では「自分の体が大きいことを気にするようになった」と書かれていましたが、それはいつ頃からですか?
しずちゃん中学2年ぐらいからですね。身長が止まらずにどんどん伸びていって「自分はみんなとはちょっと違うな」ってなってきて。男子にすれ違いざまに「こいつが岩石女か」って言われたりして、めちゃくちゃ傷ついて。その辺から芸人になるまではずっと体が大きくて女として見られないということが嫌でしたね。大きい自分が恥ずかしいから、人前に出たくないし、学校にも行きたくないと思ったりもしました。
――短大に通っていた時期が暗黒期だったと書かれていましたが、どういう意味でつらかったんですか?
しずちゃんそれまでは部活をやっていたりして、そういうモヤモヤを体を動かすことで発散できていたんです。でも、短大に入ってからは運動も何もしなくなって、自分が嫌だと言うくせに先へ進む努力もしていなくて、そんな自分のことも嫌いになったりして。
就職をする気もなかったし「将来どうやって生きていくんやろ」っていうのもそこに加わって。体が大きいことをいくら考えても変わらないからしょうがないのに、ずっとそのことで悩んでいました。
「体が大きいこと」がプラスになった
――今はそういう感覚はないですか?
しずちゃんそうですね。芸人になってからは体が大きいことが生かされていて「ちっちゃかったらどうなってたんやろう」って思うぐらいなので。ボクシングにしても、大きくなかったらミドル級でオリンピックを目指そうとは思わなかったですし。
――芸人としては体が大きいことで目立ったり、そのことで笑ってもらえたりするので、どちらかと言うとプラスの要素にもなりますよね。
しずちゃんそれが芸人のいいとこやなと思います。基本的にマイナスと思っていたことがプラスになるから。ザ・プラン9のお〜い!久馬さんに「平成の『The・かぼちゃワイン』(三浦みつる氏によるマンガ。大柄なヒロインが人気を集める)」ってたとえてもらって。自分の体が大きいことで、何もしてないのに笑いが起きたのが嬉しかったですね。
――でも、最近では容姿をイジるような笑いは良くないという風潮もあり、そういうネタがやりづらくなっているのではないでしょうか。
しずちゃんそうですね。そのせいで何も発言できなくなってしまうというのは、それはそれで私は嫌だなって思うんですよ。もちろん仕事中やからっていうのはありますけど。
たとえば、先輩芸人が私の体が大きいことを何かにたとえたりしますけど、その人がカメラ回ってないときにそういうことを言うかっていうと、言わないですからね。
――そういう意味では、南海キャンディーズの漫才って時代を先取りしていたと思うんですよ。山里さんがしずちゃんに対してストレートに悪く言ったりはせずに、優しいツッコミをするじゃないですか。あの時点で「人を傷つけない笑い」をやっていたんじゃないでしょうか。
しずちゃんたしかに、あんまり否定してなくて、逆にプラスの言い方をしますもんね。山ちゃんの傷つけないツッコミ方っていうのは、そのときから変わらないですね。
10年以上続いた「山ちゃんとの不仲時代」
――そんな中で、お二人のネタでも時代に合わせて言葉遣いや、表現が変わったりはしてるんでしょうか?
しずちゃん私はしてないけど、もしかしたら山ちゃんはしているのかもしれないですね。でも、コンビの間では割と許される範囲が広いんかな、とは思います。私はいまだに山ちゃんに対しては「気持ち悪い赤眼鏡」とか言ってますし。
――たしかにコンビ間だとあんまり問題にならないかもしれないですね。
しずちゃんそう思います。あと、悪く言う中にも「愛」が感じられればいいんじゃないですかね。そう言うと恥ずかしいですけど。
――南海キャンディーズは2004年の『M-1グランプリ』で準優勝して一気に有名になりましたが、そこから10年ぐらいお二人の仲が悪い時期が続いていたそうですね。
しずちゃん10年以上じゃないですか。昔から山ちゃんはいろいろ言ってくるんですけど、私が口では勝てないから、何も言い返せなくて最初の頃は泣いたりしていました。それからは向こうもあんまり直接は言ってこなくなって、マネージャーを通したりするようになって。
――では、直接言い合うというより、冷戦状態みたいな感じだったんでしょうか。
しずちゃんはい。コンビで仕事をするときにも「今日こういう感じで行こう」みたいな会話もしないですし。二人で番組に呼んでもらって、MCの人から「しずちゃんはどう思う?」って話を振られたときに、山ちゃんがこっちを見てる目がめちゃくちゃ怖いんですよ。「こいつ、何を言い出すんだ?おもんないこと言うなよ」みたいな。その目が見れなかったですね。
――『M-1』の直後に一気に仕事が増えていって調子が良さそうに見えたんですが、実は苦しい時期だったんですね。
「山ちゃんもイライラしてた」
しずちゃんそうですね、あんまり下積みがないのにいきなりゴールデンの番組に呼んでもらっても、上手く立ち回れなかったりして、コンビ仲がどんどん悪くなっていって、そのギスギスした感じはつらかったです。あと、その中でも私のピンの仕事が増えてきて、いま思うと私は調子に乗ってたかもしれないですね。
山ちゃんとの仕事は関係が悪いから楽しめないし、しんどいんですよ。でも、一人になったらのびのびできるから。お芝居とかCMをやらせてもらえるのは楽しかったです。
私が大きくてちょっと変わったキャラクターだったから、早い段階でお仕事を頂けていたんです。それが当たり前じゃないのに、仕事を頂けるありがたさっていうのをわかってなかったですね。当たり前のようにやっちゃってたんやな、って思います。
――そんなしずちゃんの調子に乗っている姿を見て、山里さんもまた余計にイライラしたりして。
しずちゃんそれもありますよね。ネタも作ってないのに、シャンプーのCMに出て「カワイイはつくれる」って、どこがやねん、ってイライラしてたんでしょうね。
〈「お笑いの仕事は正直少ないけど…」それでも南海キャンディーズ・しずちゃん(44)が「今はめちゃくちゃ幸せ」と断言する理由〉へ続く
(ラリー遠田)
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