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ピン芸人「やしろ優」とお笑いコンビ「どんぐりぱわーず」によって運営されているYouTubeチャンネル『ぽちゃHOME』。ぽっちゃり女芸人3人によるこのチャンネルは、3人が食事を囲みながら、自由におしゃべりをする動画などが人気を博している。

そのなかでも特に人気となっているのが、150cm100kg32歳のどんぐりぱわーず・あいこがマッチングアプリを用いた恋人探しに励む動画である。彼女はいままでどのような男性と出会ってきたのだろうか。どんぐりぱわーずの2人にインタビューを敢行した。

32年間、恋愛経験のなかったあいこは、ついでに動画のネタにもなれば、という軽い気持ちでマッチングアプリをはじめたという。マッチングをした男の人と、デートをする日々を重ねるも、「財布を忘れた」という相手に奢らされたり、デブ専だと言っていたのが嘘だったり……はじめて2年ほどになるというマッチングアプリ活動を、相方のミナコとともに振り返る。（写真／市谷明美）

左より、ミナコ、あいこ

どんぐりぱわーず
2010年結成。ワタナベエンターテインメント所属。
ミナコ1985年生まれ。北海道出身。
あいこ1991年生まれ。兵庫県出身。

記事前編は「体重105kg、32年間彼氏なしの女芸人がマッチングアプリで体験した“衝撃のデート”」からお読みいただけます。

ご飯友達になりたい

ミナコ―あいこは下心も恋愛的な好意もあまり向けられないけれど、「ご飯友達になりたい」みたいな男の人はすごい多いんです。明るくて喋りやすいからだと思うんですけど。

あいこ―確かにYouTubeの視聴者相談とかだと「アプリの人はヤリモクばかり」みたいな内容も多いんですけど、ヤリモクにはほとんど会ったことがないですね。「飯（メシ）モク」ばかりです。

どんぐりぱわーず・あいこ

ミナコ―人に対する許容量が大きいところもあると思います。はじめにご飯に行って、無理だなと思ったり、楽しくなかったりすると、なかなか2回目は行かないじゃないですか。だけどあいこは、ご飯に行ったけどあんまり喋ってくれなくてぜんぜん楽しくなかった人から誘われたとしても、また行けるタイプなんです。

チートデイのお供として使われていた

あいこ―よっぽど悪い人じゃなければ、また会いたいと思ってくれたのが嬉しくて行っちゃいますね。

一緒にご飯に行っているのに「フードファイターかよ」と思うくらい、ずっと黙々と食べる人もいましたけど、その人とも10回くらいデートに行きました。毎週食事に誘ってくるけれど、いつもお互い無言でご飯をかきこんで解散するんですね。

シャイな人なのかな、と思っていたんですけど、よくよく聞いてみたら、ただチートデイのお供として重宝されていただけでした。たぶん平日はめちゃくちゃ節制をしていて週末に爆食いをするんだけど、1人では寂しいから一緒に食べてくれる人を求めていたんでしょうね。

街コンにも参加

あいこ―この前ははじめて、ぽっちゃり女子限定の街コンにも行きました。でも、ぽっちゃり市場ってまだまだ厳しいらしくて、参加者の女は15人くらいいるのに対して男は3人しかいませんでした。話すのにも待たないといけないから、バイキングの料理を食べている時間のほうが長かったですね。

マッチングアプリの人とは月2回くらい会うようにしているんですけど、夏のあいだは暑すぎて外に出たくないのでお休みしていました。涼しくなってからぼちぼち再開しています。

無視をされたら深追いしないことを学んだ

あいこ―デートした人と音信不通になることにももう免疫がついてきて、そんなに深追いするものじゃないな、と思うようになりました。無視をされたら諦めて次に行く、ということを学びました。デート直後のお礼メッセージは返事が来るんですけど、翌日から急に返事が無くなるパターンが多いです。

ミナコ―男の人もアプリだと同時進行でいろいろな人とデートをしているから、選別していく過程があるんじゃない？簡単にたくさんの人と出会えるからこそ、簡単に捨てるんだよね。

どんぐりぱわーず・ミナコ

あいこ―もう早いね、切り捨てが。

ミナコ―努力して出会いを得てないからね。

あいこ―だからもう無視されても気にせずに、どんどんいろいろな人と会っていったほうがいいんだな、と思っています。マッチングアプリで付き合ったり、結婚したりしている人の話を聞くと、休みのたびに3人以上と会っていたとか、期間を決めて短期集中的にデートをしている人も多いので。

良い感じの雰囲気になると、なぜか頭痛になる人

あいこ―いままでで1番良かった人は、3回デートして、3回目で家にお泊りをした人です。それまでのデートもプラネタリウムに行ったり、おしゃれなところでご飯を食べたりしていて完璧だったんです。

だけど、そのお泊りのあとで、告白っぽいムードを出すたびに「いまちょっと頭痛いかも…」「頭痛がしてきて…」と言われて、はぐらかされました。その後、鬼電をしたんですけど、もう音信不通になりました。

ミナコ―しかも、そのパターンって大体お泊りのときに手を出してきているじゃないですか。だけど、手を出されていないんです。誠実だったのに、振られて音信不通になる、というあまり聞かないパターンですね。

あいこ―何目的だったんでしょうね。

ミナコ―でも、結構世の中に謎の行動を取る男の人って多いよね。誠実っぽい感じで何回もデートに誘ってくれるけれど、実際はぜんぜん好きじゃなかった、みたいな。

あいこ―そうそう。何やってん、と思います。

はじめて2年が経過

あいこ―もうアプリをはじめて2年が経つんですよ。メッセージのやり取りは色々な人と毎日するようにしているんですけど、なかなか恋人はできないです。

マッチングした人がYouTubeチャンネルの視聴者で、デートかと思っていたのに動画のダメ出しをされただけだったときもありましたね。

ミナコ―怒りたくなる気持ちは分かるかもな。一般的な社会常識がないときがあるんです。

視聴者さんもあいこのことは自分の子どもみたいに思っているのか、食事のマナーとかをコメントで指摘する人が多いですね。

あいこ―やっぱり、注意したくなるのかな。気をつけます。

彼氏が出来るまで続けたい

あいこ―アプリでいちばんはじめに会うときはめちゃくちゃ緊張します。どんな人が来るんだろう、と思って。

でも、良い人が来たら嬉しいのはもちろんなんですけど、変な人が来たとしてもミナコと優さんに話して動画のネタにできるな、と思えるので、どっちにしろ楽しいです。いまはだいぶ慣れてきましたね。

アプリは彼氏が出来るまでは続けていきたいです。早く彼氏が出来た、という報告をYouTubeでしたいです。

ミナコ―私はあいこに良い人が見つかればいいな、と思いつつも、これからもいろいろな面白い人に会ってその話を聞きたいな、という思いもあります。でも、そろそろ1回くらい彼氏ができてもいい頃だよね。

あいこ―もう50人くらい会っているもんね。まぁ、とりあえず数を打たないとな、という感じです。いまアプリ活動に励んでいる同じ境遇の人に対しては、辛いことがあってもいっしょに頑張ろう、と伝えたいです。

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