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「M-1」審査員に「ぬるすぎてヒリヒリ感ない」物足りなさ感じるファンも

「M-1」審査員に「ぬるすぎてヒリヒリ感ない」物足りなさ感じるファンも

かつて『M-1』“重鎮”審査員としてときに厳しいコメントも残したオール巨人(左写真・時事通信)と上沼恵美子

12月24日、漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)決勝戦がおこなわれ、お笑いコンビ・令和ロマンが優勝した。8540組という過去最多エントリーのなかからトップに立ち、賞金1000万円を獲得している。

今大会では、松本人志、中川家・礼二、ナイツ・塙宣之、サンドウィッチマン・富澤たけし、博多大吉、山田邦子、海原ともこが審査員として参加。漫才コンビ「海原やすよともこ」の海原ともこが新しく審査員メンバーに仲間入りしたことで、注目を集めていた。

「ここ数年は、何年も連続で出続けていた審査員たちが、徐々に入れ替わっていく年でした。2023年は、2022年まで5年連続審査員を務め、ランジャタイやトム・ブラウンなどの“ぶっとび漫才”を評価してきた、立川志らくさんが勇退を発表しました。さらに、2021年まで審査員を務め、辛口審査が話題を呼んできた“重鎮組”のオール巨人さん、上沼恵美子さんも番組を卒業しています。

とがった芸風を好む志らくさんや、辛口な重鎮組がいなくなったからか、今回は全体的に穏やかな雰囲気で、審査員絡みでの炎上は少ないものでした。大会直前、塙さんが後輩芸人に“M-1ドッキリ”を仕かけて炎上しましたが、審査の内容で炎上したわけではありません。山田邦子さんには、前回同様『採点基準がわからない』という声が集まってはいますが、『こういう人も必要』と好意的な声もあり、賛否別れるといったところです」(芸能記者)

新しく審査員を務めた海原ともこは、緊張は見せつつも、穏やかで的確なコメントを放った。セリフを噛んでしまったカベポスター・浜田順平には「私自身は、噛んだりすることは嫌いじゃない。そこは関係なく、ネタとしてすごくおもしろいと思った」と、フォローを入れる場面もあった。

いっぽう、穏やかな雰囲気の審査員の言動に、物足りなさを感じた人々もいるようだ。ネット上では、一部の視聴者からこんな声があがっている。

《やっぱり恵美ちゃんと巨人師匠の良いピリつき感が恋しい。》

《上沼恵美子や巨人みたいな嫌われてもはっきり言う人が欲しいわ今日はまだ松ちゃんとともこ姉と礼二はチクチクしてるけどまだ優しい》

《カウス、巨人あたりの重鎮は必要ぬるすぎてヒリヒリ感無くなってるあのヒリヒリ感があったからこそ優勝が輝いた気もする炎上上等、でも筋は通った審査員ほしい》

ただ、オール巨人も上沼も、審査員としての限界を感じたうえでの卒業だったと発言している。上沼は、2021年に自身の番組『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)で、『M-1』卒業について「巨人さんと私は『ラストやね』って言ってて。もったいないから、私のような者が。お笑い、ぜんぜんわからへん」と心境を吐露。例年、グランプリを取ったコンビに票を入れていなかったことを明かし、「こういうの、引きずるんですよ。やっぱあんたおかしい、違う、とかいろいろ言われるんです」と苦しい胸の内を語っていた。

オール巨人も、2022年のイベント後の取材対応で、辞めたい気持ちは2〜3年前からあったとして「ムチャ、疲れるんですよ。途中で頭が痛くなるくらい。それくらい一生懸命やらせてもらった」と話した。さらに、「僕には理解できない漫才の部分が出てきたりする。そこをわかったような顔をして、よう審査しない」とも語っている。

年々、新しいパターンの笑いが生まれるため、これらを評価するとなると、体力的にも精神的にも相当なエネルギーが必要だ。巨人・上沼の復活はむずかしいとはいえ、2024年は、もう1人ぐらい追加で“辛口重鎮枠”がいても盛り上がりそうだが……。

「M-1」審査員に「ぬるすぎてヒリヒリ感ない」物足りなさ感じるファンも 外部サイト 島田紳助がM-1創設した理由は「漫才師がやめるきっかけ作るため」 ミルクボーイ、M-1優勝賞金「手取り410万円」と聞いて驚く 鬼越トマホーク「絶対に『M-1』の審査員をやってほしくない芸人」3位・西川きよし、2位・佐久間宣行氏、1位は?

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