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伊勢谷友介が語る後悔と後留置所での眠れない日々「本当に浅はかだった」

俳優として映画やドラマで活躍してきた伊勢谷友介氏。日本のエンタメ業界に欠かせない存在となっていたが、2020年9月に大麻取締法違反容疑で逮捕されて以降、活動を自粛してきた。

【画像】不祥事での活動自粛から3年、現在の俳優・伊勢谷友介(47)を写真で見る

そんな伊勢谷氏が、自身の歩みや事件について率直に語った著書『自刻像』(文藝春秋)を上梓した。ここでは同書より一部を抜粋して紹介。大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕されたとき、彼の身には何が起こっていたのだろうか?(全2回の1回目/2回目に続く)

伊勢谷友介が語る後悔と後留置所での眠れない日々「本当に浅はかだった」
俳優・伊勢谷友介さん(撮影:新田桂一)

◆◆◆

現実とは思えなかった家宅捜索

2020年9月8日の午後3時すぎ。ちょうど映画撮影の休日だったこの日、気分転換にスケートボードをしに出掛けようとしていた時だった。

玄関を出ると、外に待ち構えていたのは10人以上もの男たち。まるで映画やドラマのワンシーンを切り取って貼り付けたかのような違和感のある光景。警察官だと気づくのに、時間はかからなかった。

「伊勢谷友介さんですね」

捜索差押許可状を見せられ、彼らの目的が分かった。

「警視庁組織犯罪対策5課です。これより家宅捜索を行います」

そのまま部屋に戻り、すぐに家宅捜索が始まった。

リビング、寝室、クローゼット。捜査員は手分けして各部屋に入り、棚や引き出しをかたっぱしから開けていく。きれいに片付いていたはずの部屋は、たちまち、引き出しから取り出された物で溢れかえった。

ほんの数分前まで、1人でくつろいでいたこの部屋が、自分が見たこともない空間になっていく。でも、僕が部屋の中の物に手をつけることは一切許されない。

部屋の隅に立って、警察官の動きを見ているうちに、めまいを覚えた。目の前で起きていることは、現実のものなのか。

「テーブルの引き出しです」

僕はそう言った。

「自分だけは大丈夫」どこかでそう考えていたのかもしれない

「〇時〇分、大麻取締法違反の現行犯で逮捕します」

ドラマでよく出てくるこんな言葉があったのかどうか分からない。気づくと、僕の手には手錠が掛けられていた。乾燥大麻4袋を所持していたという容疑だった。

それまでも、俳優やミュージシャンなど芸能界の人が大麻で逮捕されていたことは、もちろん知っていた。その都度、不祥事として大きく報じられ、出演映画が公開中止になったり撮り直しを余儀なくされるなど、社会的に影響を与えることも当然、認識していた。

でも、自分だけは大丈夫。捕まるわけがない。どこかでそう考えていたのかもしれない。

今思えば、本当に浅はかだった。

留置所の眠れない日々

警視庁湾岸署の留置所。グレーのスウェット上下に着替えさせられ、独居房に入れられた。

部屋は6畳ほどで、布団と部屋の隅にトイレがあるだけ。廊下との間は鉄格子で仕切られているだけなので、用を足す時も外から丸見えだ。トイレットペーパーも頼まなければもらえない。風呂に入れるのは3日おきだという。

布団は、まったく厚みのない煎餅布団で、夜も部屋の明かりは煌々とつけられたまま。熟睡することなど、とてもできない。眠れない日々が続き、次第に頭がボーっとしてくる。

食事は非常に質素だった。朝は食パンとジャム。昼と夜は、白飯と揚げ物、小さな卵焼きや昆布の佃煮が入った冷えた弁当とインスタントの味噌汁。栄養を考えて作られているものだとは到底思えない。来る日も来る日も、同じメニューが続き、次第に食欲も湧かなくなった。

「やってもいないのに、取り調べで自白してしまった」といったドキュメンタリーなどを見たことがあるが、その理由が分かるような気がした。留置場の環境によって心身のバランスを崩しているところに、連日のように取り調べが続けば、正常な判断ができなくなるのが当たり前のような気がするからだ。

自分の事件の記事は黒塗りにされていた

留置所にいる間は、自分に関するニュースを読んだり聞いたりすることは一切できなかった。

スマホは押収され、テレビも見られないし、当然ネットを見ることもできない。情報入手手段は新聞だけ。ただし、僕の事件の記事は黒塗りにされている。

それでも、他の芸能人の事件の際に目にしてきたから、どのように報じられているか、だいたい想像がついたし、面会に来た弁護士からも話は聞いていた。

ちょうど、公開を控えていた出演映画が3本あったほか、撮影中の作品もあった。僕は俳優業の他にも、未来の暮らしを新たなビジネスモデルとともに創造することをテーマにした企業・株式会社リバースプロジェクトで代表を務めていたが、同社で進行していた案件もある。

そこにかかわるすべての人々に多大な迷惑をかけてしまった。謝って許されることではないかもしれないけれど、なるべく早く謝罪をしなければ――。

留置所で販売されている便箋を買い、机に向かって手紙を書き続けた。仕事の関係者10人以上に書いただろうか。これで許されるとは決して思えないけれど、僕ができることはそれしかなかった。

「まだ罪が確定していない人間を留置する施設なのに…」

僕は独居房にいたので、取り調べや面会がない日は、1日中誰とも話すことなく時間がすぎていった。唯一の話し相手だったのが、留置所担当官――いわゆる「担当さん」と呼ばれる警察官だ。

僕の担当さんは数人の交代制勤務。よく話したのは、そのうち3人ほどで、みんなまだ30歳前後の若手だ。

留置所では、運動場で身体を動かす時間が設けられている。他の人は、何人か一緒に運動場に行くらしいが、芸能人のように名前と顔を知られた人間が一緒になると、からかわれたりすることがあるそうで、僕は他の人とは別の時間帯に1人で行くように時間割が組まれていた。

太陽の光を浴びて、外の風を感じる。少しはリフレッシュになるが、それでも狭い塀の中に閉じ込められていることに変わりはない。

そんな時に、担当さんと少し言葉を交わした。

留置所では、基本的に名前ではなく番号で呼ばれる。しかし、個人的に話す時は、担当さんは僕を番号ではなく「伊勢谷さん」と呼んでくれた。

僕は彼らに率直に問うた。「まだ罪が確定していない人間を留置する施設なのに、人権を無視したような扱いを受けることの理不尽さについて、どう思うのか」と。

「伊勢谷さんの言っていることは分かります。でも、無理なんですよ」

彼らはそう口をそろえた。

僕にとって最初の“謝罪の場”

9月30日、保釈の決定が下り、僕は22日ぶりに外の世界へと出ることになった。

留置所を出た後、別室で弁護士が持ってきたスーツに着替え、髪型もきちんと整えた。それは、報道陣の前に姿をさらすから、という理由ではなかった。この保釈は、僕にとって最初の“謝罪の場”でもあると考えていたからだ。

不祥事を起こした芸能人が警察署の前で謝罪すると、「誰に謝っているのか」「ここで謝る必要があるのか」などという議論になる。

しかし、僕の場合は、逮捕によって迷惑をかけた人、損害を被った人が現実にいた。外に出た瞬間に、まず謝罪するのが当然だと思った。

報道陣が詰めかけているのは想定できた。けれど、湾岸署前で待ち構えていたその数は、僕の想像をはるかに超えていた。

一歩外に出た瞬間、無数のフラッシュが光った。職業柄、慣れているつもりだったが、自分だけに向けられるあの光は、俳優として浴びてきたものとはまったく違う種類に感じられた。

息を吸って、前を見据えた。

「ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」

短い言葉にしたのは、むやみに言葉を重ねても本当の謝罪の気持ちは伝わらないのではないかと思ったからだ。

頭を下げている間、様々な人の顔が脳裏に浮かんだ。出演していた映画の関係者、リバースプロジェクトにかかわっていた企業の方々、ともにプロジェクトをやってきた仲間たち――。

迎えに来てくれた弁護士の車に乗り込み、湾岸署を後にした。

車窓に東京の景色が浮かび上がる。35年以上住んで見飽きていたはずの東京の景色が、まるで初めて訪れる場所のように感じられた。

〈“先輩俳優”に新聞を投げつけて「暴力しかねぇのかよ!」と叫び…伊勢谷友介(47)が映画の撮影現場で見せた“迫真の演技”〉へ続く

(伊勢谷友介/ノンフィクション出版)

伊勢谷友介が語る後悔と後留置所での眠れない日々「本当に浅はかだった」 外部サイト 【続きを読む】“先輩俳優”に新聞を投げつけて「暴力しかねぇのかよ!」と叫び…伊勢谷友介(47)が映画の撮影現場で見せた“迫真の演技” 【画像】不祥事での活動自粛から3年、現在の俳優・伊勢谷友介(47)を写真で見る 和服での激しい絡みでヌードを披露、“体重150キロ超”の教祖と結婚…若村麻由美56歳の波乱万丈

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