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いまや女子アナ業界は美貌や愛嬌だけで生きていけるほど甘くはない。そんな群雄割拠の現場でもっとも愛されているのは誰か。各局の現場スタッフが彼女たちの評判を本誌だけに明かしてくれた。

売れる女子アナの条件

製作費削減が叫ばれ、ギャラの高い大物タレントが起用しにくい昨今のテレビ業界において、重宝されているのが女子アナの存在だ。人気だけでなく、番組を盛り上げる献身性や気難しいタレントを回す柔軟性を持ち合わせる女子アナは、局内で引っ張りだこになっている。

では、そんな女子アナのなかでもっとも現場から愛されているのは誰か。本誌は今回、5つの民放キー局とNHKを対象に、プロデューサー、ディレククター、編成担当、カメラマンなどの現役スタッフら、総勢30名にアンケート調査を行った。

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実力と人間性に優れた自局の女子アナを1〜5位まで挙げ、5〜1ポイントで採点。すると、『ORICONNEWS』の毎年恒例企画「好きな女性アナウンサーランキング」とは、まったく違った結果が出てきた。次ページの見開きに示したのが、そのランキングだ。

まずは日テレから。「好きな女子アナランキング」5連覇を達成し、殿堂入りを果たした水卜麻美（36歳）が制するかと思いきや……まさかの2位に。2ポイント差で大番狂わせを起こしたのが、岩田絵里奈（28歳）だった。

「水卜に非の打ち所がないのはたしかです。ですが、岩田はそんな彼女の背中を見て実力をつけ、『私が局を引っ張っていく』という気概にあふれています。横柄な態度も絶対に取らない。テレビで見る姿と変わらず、天真爛漫な性格で現場を楽しませてくれるので、重宝されています。

ミスをしたら『ごめんなさい、次はしっかりやりますから』とスタッフに声をかける。ＭＣとしての能力も抜群で、所ジョージさんなどの大御所からも『彼女はもっと上にいくね』とお墨付きをもらっています」（日テレプロデューサー）

テレ朝の一位は…？

テレ朝で1位を獲得したのは、ベテランの大下容子（53歳）だ。

「『お疲れ様〜』と、スタッフに手を振りながらスタジオをスキップで出ていくなど、意外とお茶目なところがたまらない（笑）。ただ優しいばかりではなく、厳しさもある。後輩アナだけではなく、末端のスタッフにまで『もうちょっと声を出していこうか！』などとアドバイスをして現場を盛り上げてくれます」（テレ朝AD）

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テレ朝ではこんな意外な評価ポイントもあった。4位と大健闘した若手の佐藤ちひろ（26歳）には「テレ朝は気が強い女子アナが多いが、マイペースかつ柔和な雰囲気で現場を和ませてくれる」という回答が集まった。

「一言でいえば、”癒やし系”。マメな性格でお世話になった同僚やスタッフには直筆のメッセージカードや手紙を送ることもある」

そんな温かなエピソードを多く集め、TBSを制したのは、中堅の日比麻音子（30歳）。同局では若手の躍進も目立ち、田村真子（27歳）が3位にランクインした。「田村憲久元厚労相の愛娘だけあり、言葉遣い、一挙手一投足から育ちの良さを感じる。もっと実力をつければ、敵なしの逸材だろう」（TBSディレクター）と期待を寄せられた。

後編記事『テレ東で現場スタッフから人気の女子アナは予想通り…一方で「意外に評判の悪い」人物の名前』へ続く

「週刊現代」2024年2月3・10日合併号より

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